テラーノベル
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スイミー
三
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、たのしくくらしていた。
みんな赤いのに、一ぴきだけは、からす貝よりもまっくろだった。
泳ぐのが、だれよりも早かった。
名前はスイミーといった。
ある日、おそろしいまぐろが、おなかをすかせて、すごい速さで一文字にやってきた。
まぐろは、一くちで、赤い小さな魚たちを、のこらずのみこんだ。
にげたのはスイミーだけだった。
三段落 終わり
コメント
1件
ああ……読み終わって、しばらく動けませんでした。 スイミーの黒さが、ただの「違う色」じゃなくて、「生き残るための速さ」につながっていたんだなって思うと、その一匹だけが持つ孤独と強さが、たった三段落で切なく胸に残ります。特に「にげたのはスイミーだけだった」という一文、静かでいて、とても重いですね。 この先、広い海でスイミーが何を見つけるのか——物語の続きが気になって仕方ないです🤍