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#ななかぶ
優奈
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今回はじょうかぶです
それではどうぞ
最近あいつに変な虫がつく
あいつは虫に憑かれやすい
いつも表面上の優しさを振りまいて虫が
勝手に勘違いする
そんなことが多々ある
正直うんざりしている
俺のものに手をだしてくる虫達を片付ける
のが大変だ
変な虫が憑かないためにはやはり監禁しかないな
だが、あいつが素直に受けるはずがない
まぁ、力づくでやればいいだけだが
「…い……じょ…」
「おい!城ヶ崎!」
あいつが俺を呼んでいた
俺はあいつの声で我にかえる
久しぶりに人前で考えにふけこんだ
自分でも珍しいこともあるものだと考えた
「珍しいなお前が反応するの遅いの」
「俺だってたまにはある」
奴が置いた珈琲を手に取る
飲むと俺好みの味だった
目の前に奴が座る
「なんか考え事してたのか?」
「……あぁ」
「何考えてたんだ?」
「お前のことだ小峠」
「俺?」
小峠が不思議そうな顔をした
「そんなに不思議か?」
「まぁな。城ヶ崎が俺のこと考えるなんて珍しいし、呼びかけにも反応しないなんてもっと珍しいからな」
「そうか」
「…どうして俺のこと考えてたんだ?」
「……そうだな」
「…小峠は面倒なことをしてくれる奴なんて考えたりした」
「なんだよそれ」
「あとは…」
「……お前が好きだと考えていた」
「…へ?」
「…腑抜けた声だな」
「しょ、しょうがないだろ!急にそんなこと
言われたら!」
小峠は顔が赤くなった
「…でも…」
「…ありがとうな、城ヶ崎」
照れた様子で笑った
いつも虫達に見せている表面上の笑顔ではなく
心からの表情だった
見ていると心が温かくなる
「……その顔には敵わん」ボソッ
「なんか言ったか?」
「何でもない」
俺は席から立ち上がり、小峠の隣にきた
小峠が俺を見上げる
俺は顎を持ち、顔をじっと見た
目には優しさと温かさがこもっていた
それらがこっちを見てくる
この目を表面上とはいえ、虫達にやっていたと
思うと嫌でしかたない
やはり俺だけしか見られないようにするか
「城ヶ崎?急になんだ?」
「いや……大したことじゃない」
「今日はお前らしくねぇな」
「……そうだな」
小峠は何も知らなくていい
お前には必要ないことだからだ
コメント
3件
優奈さん、読ませていただきました。 独占欲と愛情の温度差がすごく鮮やかで、冒頭の重めなモノローグから一転、小峠さんを前にした時の城ヶ崎さんの甘さにドキッとしました。「お前のこと考えてた」→「好きだ」の流れ、自然すぎてずるいです。小峠さんの照れ顔、こっちまで頬が緩みました。虫たちの表現もキャラが立ってて続きが気になります!