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作中の用語について
用語1.東京フリーク区
外国人の多い江戸川区の隣に、橋と隣接している海に囲まれた超巨大な丸い人工島でできているのが特徴的です。フリーク区とも呼ばれています。
フリーク区ができたことによって、空前絶後・エキセントリック学園と不気味な大金持ち一家の黒井家が誕生しました。フリーク区とは別名変わり者社会とも呼ばれています。
もう一つの別名は、変わり者の理想郷という意味のフリークトピア(Freak-Topia)と呼ばれています。ただ、一見すると不気味な街のように思えますが、日本で一番平和かつ多様性に満ち溢れている素敵な区でもあります。
変わり者社会とは対照的な呼び名は一般社会です。
しかも、一般社会が生きづらくて、フリーク区へ移住した変わり者たちも多くいるので、変わり者たちにとっては安心して暮らせる安全圏かつ聖域として機能しています。
フリーク区の理念は多様性と個性の尊重です。
一般社会とはごく普通の人たちが暮らしている場所で、変わり者たちが少ない場所です。
一般社会の江戸川区の海と湖の近くの家に住んでいるのが白川家です。白川フィンリー、白川汐、白川トキが暮らしています。
用語2.歴史直視型お化け屋敷
東京フリーク区の歴史直視型のお化け屋敷である『ジャッジメント・デイ・ジャパン〜日の本の正義と哀しみ〜』について
このお化け屋敷は東京フリーク区に入居条件の一環として出しました。なぜなら私たちの知らない残酷な歴史の裏を知ることで、自分の正義として、生き方としての内面について考えていただけるからです。例え元から住んでいる人、移住して住む人問わず誰でも入居を希望すれば、このお化け屋敷に参加されています。
しかも、東京フリーク区生まれの方は作中でも明かしているように0歳から参加されて合格されています。
このお化け屋敷の経営者は隠れキリシタンの子孫である歴代の黒井家の人たちです。スペイン帝国としての正義、幕府政権としての正義、双方からの板挟みに遭いながらも宣教師とキリシタンとしての正義を投影することで、勧善懲悪的な視点ではなく多角的な視点を持てるきっかけになる哲学的なお化け屋敷になると思いました。
※この裏の歴史についてもただ単に教科書通りに学んで投影したものではなく、知らない歴史に対してリスペクトすることを意識しようと試み、調べて血肉にしました。この歴史の本質は支配としての正義、抵抗としての正義、信仰とアイデンティティとしての正義のぶつかり合いだと思っています。
この歴史を通して自分の内面とどう深く向き合っていくか、『自分の中にも悪はいる。その悪とどう向き合うか考えていただくことができる』のではないかと考えています。
ミュータントと非ミュータントの違いについて
ミュータントとは神話、妖怪、怪物の血が入っている完全ヒューマン型のことを指しています。
ただし、記号的な牙、角、尖った耳、変身等は一切なく見た目は人間と変わらないのが特徴です。あるとすれば能力が出せる程です。
作中に登場した大神陽理と黒井愛(毒島はじめ)がミュータントとされています。
非ミュータントとは特に能力は持たないノーミーのことを指しています。ただし、フリーク区に住んでいる黒井家のような独自の世界観を持っている人たちが一般社会に出れば、例えノーミーだとしても個性が強過ぎるという理由で好奇な目で見られることは間違いないです。
フリーク区創立の歴史について
黒井一家の歴史について
江戸時代初期、江戸幕府第3代将軍の徳川家光の時代、島原の乱で敗れたキリシタンの1人で、当時のご先祖様だったのが、黒井でした。
その方が、隠れキリシタンを継承するために山中に隠れて、キリスト教を密かに信仰していました。
それから200年以上後の明治時代になり、信教の自由が認められたのと同時にアメリカから来日したP.T.バーナムの孫の1人が祖父の過ちを償うために日本の東京でフリーク区を変わり者の理想郷として建設する計画に乗りました。
それが成功したことにより、黒井一家はフリーク区の中で唯一の超大金持ち一家として誕生しました。隠れキリシタンであることを継承し、キリスト教のカトリックを信仰しています。
黒井家全員はファッションとして、キリシタンであることを忘れないようにと首に数珠状のロザリオと十字架を先祖代々かけていることが大きな特徴でもあります。
※空前絶後・エキセントリシティ学園について
略して『空エキ、または空エキ学園』と呼ばれています。
続々編の登場予定であるTの親友の天野ムラクモのご先祖様であり、初代校長先生の天野クサナギがミュータント、非ミュータント問わず多くの変わり者たちに対して生きやすい環境を与えるために作られた学園です。
この学校では、託児所、幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、短期大学、専門学校、大学という一貫教育で実施されている私立学園なのです。
この学園の高校と大学では全寮制と全日制、通信制という二つのコースがあります。
しかも、Tのような母校で働く卒業生も多くいるので、帰属意識が強い学園でもあります。
※Tは黒井カラスの一つ年上で空エキ学園高校の全日制出身の卒業生でもあります。
この学園の理念は『受容と共生』です。
みんな違ってみんないいという意味です。
お互いに違いがあっても、共通点を見つけ出し、共存していくことが真の多様性であると考えています。
表紙画像の上の黒と下の赤は
黒井カラスの芯の強さと何事にも染まらない色である『黒』と黒井愛(毒島はじめ)の血の気の多さと残虐性の色である『赤』のぶつかり合いを表現しました。
理由としては私自身が絵を描くのが苦手なので色で表現しました。
読者の皆様へ
この小説は、絵を描くのが苦手だった私が独自の世界観を文章で表現したいという強い思いから生まれました。
この作品を通して皆さんに問いかけます。
『答えは一つじゃない。自分の中の正義とは一体何か』をみなさんで考えてみてください。
ご覧になっていただきありがとうございました。
続編の短編小説**『カラスとトキ:ディンクスのゴシック・ハネムーン』**を執筆いたしますのでご期待下さい。
終わり(THE END)
コメント
11件
あとがきまでしっかり読ませてもらいました🥀🤍 「フリークトピア」って言葉、すごく響きました。変わり者の理想郷でありながら、ただの不気味な場所じゃなくて、ちゃんと多様性と平和が根付いてるっていう設定、すごく丁寧に作られてるなって思います。それに、お化け屋敷がただの怖がらせじゃなくて「自分の内面と向き合うきっかけ」になってるところも、黒屋さんの哲学が詰まってて好きです。 絵が描けないから色で表現したっていうのも、めっちゃ伝わってきました。黒と赤のぶつかり合い、ちゃんと胸に刺さってます。 カラスとトキのハネムーン編、楽しみにしてますね🖤