テラーノベル
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朝。綺麗な朝日。それは何を伝えていたのだろうか。みんなは、知っている。
2章への道を
昨日の夜
「タイムオーバー!!投票の時間です。」
冷酷な声が響く。
沈黙。
それを破る声があった。
「みんな…分かってるよな?」じゃぱぱが言った。
えとは、目を瞑ってしまった。
(怖い…みんな…)
(でもみんなを信じる。みんなも信じてくれる)
「……えとが何か抱えてるってことは、前から薄々気づいてた。皆もそうだろ?」
なおきりが静かに言った。
みんなが次々と頷く。
「えとちゃん…お願い…もう辞めようよ」
のあが泣きそうな顔で言った。
「なんでっそんなことっ」
えとが言う。
「違うよ、えと。のあが言ってるのはそんな意味じゃない…」
そうだよ… えと…
そんな声が飛び交う。
目の前が急に暗くなった。
(?!)
「えとちゃん!」 「えと!」
遠く聞こえた…みんなの声
暗闇の中で赤い光が指す。
「みんな…分かってる…でも…ごめん」
えとは迷わずそこに手を伸ばした
えとか目を覚ますとそこは何度も夢見た夢の中。前と同じように目の前には狼の力が。
(やっぱり…)えとはそう思った。
昨日の夜だったら無理だったかもしれない。ずっと考えてきた。想像してきた。
今なら決心できる。みんなが信じてくれていているから。
ペンダントが強く光る。えとは唱えた。
「干支ノ影よ干支ノ影よ…契約よ…途切れよ」
それは、昔から知っているような気がする。
「ウォォォォォォォォン!」
狼はもがいた。もがき苦しんでいるようにも見える。やがて、跡形もなく消えていった。
「良かっ…」
えとは倒れた。ペンダントがまた光った……
えとはそれを薄目で見ていた…
「えとちゃん!えとちゃん!」
遠く聞こえた。みんなの声。
えとは目を覚ました。目にみんなの顔が飛び込んでくる。のあ、じゃぱぱ、たっつん、もふ、うり、なおきり、シヴァ、どぬく、ゆあんくん、ヒロ…
「みんな!」
「「「「「「「「「「えと!」」」」」」」」」」
やっと終わった。終わった。
みんなの紙には何にも書いてない。当たり前だ。
みんなで声を合わせた。
「「「「「「「「「「「人狼なんていない!」」」」」」」」」」」
「…不正解です。素晴らしいですが…ね。
私たちはそうは行きませんでしたから」
とこからもなく扉ができ、扉が開いた。
(終わりじゃない…【アイツ⠀】が来たんだ)
出てきたのは干支の動物。しかし、その後ろには…猫。
「みんな、ごめんね。私が… 干支なれなかった「猫」の怨霊に取り憑かれてるから。」
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2章作ろうと思う