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⚠モブ侑あり

⚠モブがストーカー

⚠侑ちょっと病み?

⚠エセ関西弁


それでも言い方はスクロール!




















侑視点








あの日から1週間程だった。





治は未だにこの事について何も言ってきていない。



ただ興味がないだけなのかもしれないが、拒絶されるよりかはましだ。




考えすぎかもしれしれないが、前よりも距離を置かれているような..置かれていないような。







「..む…ツム!」



「ん、ぁ..えと、何の話やっけ? 」



「はぁ、ぼーっとしとらんと人の話は聞いとけや。」



「あー、すまん(笑」




こういう風に話が頭に入ってこないことも度々、というかほぼ毎日だ。



部活中だってあの糸がちらついてバレーに身が入らない。






なんで急に見えるようになったのだろうか。



これがキューピットからの贈り物か、それともルシファーから与えられたものかは定かではない。




でもここで諦めるのは俺には性にあわない。



どうにか上手く利用出来ないだろうか






























─昼休み








いつもは皆と過ごすこの時間も今日は1人教室で過ごしていた。



銀は委員会の仕事があり、角名は珍しく女子からの呼び出しだ。



治は特に用事も無さそうだったが、俺が無駄に意識してしまって気まづいので、2人きりはできるだけ避けたかった。




(一人でいるのも落ち着いて食えるし、案外ええなぁ)




そう考えていた矢先、その空気はぶち壊されることとなる。





「おーい、侑ー!!」




大声で名前を呼ばれその声主の方を見ると、扉近くで3年の先輩と一緒にこちらを見ていた。




嫌な予感がする。



これ行かんとあかんやつ?




「なに」




不機嫌を演じて、この後おとずれる地獄から免れることは出来ないだろうか。




「不機嫌なん丸出しやな、はよ来いやー。先輩に何されるか分からへんで〜(笑」




なんやねんそれ。3年の先輩にたかってお前まで天狗になっとるんとちゃうぞ。


ほんまムカつく奴やな。




「はぁ..今行きますよー」



これ以上粘ると本当に面倒事が起きそうだ。




てかこの先輩よく見たら手を出すのが早いことで有名の人やん。



そんな悪い噂しか聞いたことがない奴が俺になんの用やねん。





「なんです?」



「ちょっときてほしいんやけど」




はぁ?ほんまなんやねん。


あとさりげなく手握るのやめて欲しいんやけど。


その汚い手で触んな。








少し歩いたのち、連れてこられたのは美術室。



理由は多分校内で唯一鍵がかけられる教室だから。



気づかれてないつもりやろけど、さっき鍵かけたん俺にはバレとるからな。





「で、なんです…」



先輩が振り返ってこっちを見た時の顔。


まるで愛おしくてたまらないものを見るような目に、なにか企みを隠せていないニンマリと上がった口角。


それにこの雰囲気。



この後起こることが容易に想像できる。




「やっと2人きりになれたなあ、侑くん」



「はよここから出してください」



「そんなこと言わんでや。それにお願いがあって連れてきたんやで?」



「なんです?」



「俺なぁ、ずっと前から侑くんに惚れとったんやで。去年の春高で応援行ってな、そん時侑くんのプレー見て好きになってもうたんや。だから俺と付き合わん?」




絶対嘘だ。バレーのことをなんも分かっとらん猿が俺のプレーに魅力を感じるわけがない。


サーブの威力は初心者でも惹かれるものがあると思うが、俺の売りはなんといっても献身なトスだ。



本当だとしてもその好意は受け取ることは出来ない。




「すんません、付き合えんです。」



「まだ俺の気持ち伝わらんの?あ、それとも男同士が怖いん?大丈夫やで、コッチも侑くんのためにいっぱい練習したから」




そう言いながら片手の親指と人差し指をくっつけて丸をつくり、もう片方の手の人差し指をそこに刺してみせた。



健全な男子高校生なら誰しもが分かるだろう動き。



あんな噂を立てられるほど俺のために行為をしたというのか。



その愛の深さには驚かされたが、みりとも付き合う気にはなれなかった。



「無理や言うてるじゃないすか、諦めてください」



「じゃあこれ広められてもええの?(笑」



そこに出されたのは10枚ほどの写真だった。



「え..」



先輩に盗撮されていたのだ。学校での盗撮は日常茶飯事だが、 中には風呂上がりの上裸の写真も入っていた。



「な、んで…」



もちろん先輩を家に入れたことはないし、ましてや話したのは今日が初めてだ。



「これをネットとかにあげたらすーぐ広まるやろなあ。で、どうするん?付き合ってくれたらこの写真は侑くんに渡すわ」




付き合いたいわけがない。



「…わかった、付き合うわ」



「じゃあこれからよろしくなぁ、侑くん」




そう言い、口付けをしてくる先輩を治に重ねてしまうのは許して欲しい。



そうでもしないと気が狂いそうになる。





お前から貰えなかった愛を先輩ならくれるだろうか



俺はこんな最低な自分が嫌いだ





















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