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⚠モブ侑あり
⚠モブがストーカー
⚠侑ちょっと病み?
⚠エセ関西弁
それでも言い方はスクロール!
侑視点
あの日から1週間程だった。
治は未だにこの事について何も言ってきていない。
ただ興味がないだけなのかもしれないが、拒絶されるよりかはましだ。
考えすぎかもしれしれないが、前よりも距離を置かれているような..置かれていないような。
「..む…ツム!」
「ん、ぁ..えと、何の話やっけ? 」
「はぁ、ぼーっとしとらんと人の話は聞いとけや。」
「あー、すまん(笑」
こういう風に話が頭に入ってこないことも度々、というかほぼ毎日だ。
部活中だってあの糸がちらついてバレーに身が入らない。
なんで急に見えるようになったのだろうか。
これがキューピットからの贈り物か、それともルシファーから与えられたものかは定かではない。
でもここで諦めるのは俺には性にあわない。
どうにか上手く利用出来ないだろうか
☆
─昼休み
いつもは皆と過ごすこの時間も今日は1人教室で過ごしていた。
銀は委員会の仕事があり、角名は珍しく女子からの呼び出しだ。
治は特に用事も無さそうだったが、俺が無駄に意識してしまって気まづいので、2人きりはできるだけ避けたかった。
(一人でいるのも落ち着いて食えるし、案外ええなぁ)
そう考えていた矢先、その空気はぶち壊されることとなる。
「おーい、侑ー!!」
大声で名前を呼ばれその声主の方を見ると、扉近くで3年の先輩と一緒にこちらを見ていた。
嫌な予感がする。
これ行かんとあかんやつ?
「なに」
不機嫌を演じて、この後おとずれる地獄から免れることは出来ないだろうか。
「不機嫌なん丸出しやな、はよ来いやー。先輩に何されるか分からへんで〜(笑」
なんやねんそれ。3年の先輩にたかってお前まで天狗になっとるんとちゃうぞ。
ほんまムカつく奴やな。
「はぁ..今行きますよー」
これ以上粘ると本当に面倒事が起きそうだ。
てかこの先輩よく見たら手を出すのが早いことで有名の人やん。
そんな悪い噂しか聞いたことがない奴が俺になんの用やねん。
「なんです?」
「ちょっときてほしいんやけど」
はぁ?ほんまなんやねん。
あとさりげなく手握るのやめて欲しいんやけど。
その汚い手で触んな。
少し歩いたのち、連れてこられたのは美術室。
理由は多分校内で唯一鍵がかけられる教室だから。
気づかれてないつもりやろけど、さっき鍵かけたん俺にはバレとるからな。
「で、なんです…」
先輩が振り返ってこっちを見た時の顔。
まるで愛おしくてたまらないものを見るような目に、なにか企みを隠せていないニンマリと上がった口角。
それにこの雰囲気。
この後起こることが容易に想像できる。
「やっと2人きりになれたなあ、侑くん」
「はよここから出してください」
「そんなこと言わんでや。それにお願いがあって連れてきたんやで?」
「なんです?」
「俺なぁ、ずっと前から侑くんに惚れとったんやで。去年の春高で応援行ってな、そん時侑くんのプレー見て好きになってもうたんや。だから俺と付き合わん?」
絶対嘘だ。バレーのことをなんも分かっとらん猿が俺のプレーに魅力を感じるわけがない。
サーブの威力は初心者でも惹かれるものがあると思うが、俺の売りはなんといっても献身なトスだ。
本当だとしてもその好意は受け取ることは出来ない。
「すんません、付き合えんです。」
「まだ俺の気持ち伝わらんの?あ、それとも男同士が怖いん?大丈夫やで、コッチも侑くんのためにいっぱい練習したから」
そう言いながら片手の親指と人差し指をくっつけて丸をつくり、もう片方の手の人差し指をそこに刺してみせた。
健全な男子高校生なら誰しもが分かるだろう動き。
あんな噂を立てられるほど俺のために行為をしたというのか。
その愛の深さには驚かされたが、みりとも付き合う気にはなれなかった。
「無理や言うてるじゃないすか、諦めてください」
「じゃあこれ広められてもええの?(笑」
そこに出されたのは10枚ほどの写真だった。
「え..」
先輩に盗撮されていたのだ。学校での盗撮は日常茶飯事だが、 中には風呂上がりの上裸の写真も入っていた。
「な、んで…」
もちろん先輩を家に入れたことはないし、ましてや話したのは今日が初めてだ。
「これをネットとかにあげたらすーぐ広まるやろなあ。で、どうするん?付き合ってくれたらこの写真は侑くんに渡すわ」
付き合いたいわけがない。
「…わかった、付き合うわ」
「じゃあこれからよろしくなぁ、侑くん」
そう言い、口付けをしてくる先輩を治に重ねてしまうのは許して欲しい。
そうでもしないと気が狂いそうになる。
お前から貰えなかった愛を先輩ならくれるだろうか
俺はこんな最低な自分が嫌いだ
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