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「お兄さんのその翼、すっごく綺麗…」


「ん、そう?」


「うん。けど天使の翼と悪魔の翼が半分ずつ」


「そうだね。昔からもこの先もずっとお兄さんの翼は半分ずつ。天使にも悪魔にもなれない」


「…悲しくないの?」


「昔は悲しかったよ。どっちにもなれない自分が嫌いだったしね。けど、ある人が言ってくれたんだよ。お前は天使にも悪魔にもなれるって」


「…どっちにもなれるってかっこいい」


「でしょ?お兄さん今は自分の翼大好きになれたから」


「すてきなおはなし…!お兄さんを助けてくれた人って優しい人だね」


「うん。俺はあの頃から彼奴のことほんとに尊敬してるし、どんな人よりもかっこよくて俺にとっての光だって思ってる」


「かっこいい…ってことはお兄さんその人のこと好きなの?」


「んー…内緒」


「え…」


「ほらほら、良い子の悪魔は帰る時間だよ」


「…うん。お兄さんありがと!じゃあね! 」


「うん、じゃあね」


「好き…か。まぁ…そうかもね」


「おーい!たくぱーん!!夜ご飯だから帰ってきてだって!」

「ピンクうるせえな…。はよ帰ってけえへんかったらお前の分の飯俺が食うからなー!!」


「相変わらず元気だな」


二人がいる方向へ、皆が待つ方向へ足を運ぶ

自分を、翼を認めてくれた彼らがいる方向へ

自分が初めて愛することが出来た彼が待つ方向へ



ℯ𝓃𝒹


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