深夜のラーメン店は俺たち以外お客さんがいない。すみっこのテーブル席について、俺は醤油ラーメン、mfくんは豚骨醤油ラーメンを頼んだ。ギョーザは1皿注文して半分こ、2人でラーメンを食べに行く時はいつもそうしてる。美味しそうなラーメンが運ばれてきて、mfくんは相当お腹が空いていたのかすぐにがっつき始めた。そんな可愛い彼氏を見ながら俺はずっと思ってたことを高らかに宣言した。
「もっとエッチする日を増やすことを要求します!」
その宣言に、目の前でラーメンを啜っていたmfくんが漫画みたいに盛大に吹いてラーメンを器にリリースした。汚ねえ。
「うわ汚な」
「汚なじゃねぇよここラーメン店!今ラーメン食べてんの、分かるー?」
あー鼻から麺出るかと思ったわ、と言いながらmfくんは鼻を啜っている。もしかしたらちょっと麺が出かけているのでは?
「だってmfくん誘っても全然乗ってきてくれないじゃん、誘うのめっちゃ勇気いるんだけど」
「…メンバーの気配を気にしながらするのがどうしてもさあ…でもdnいつも頑張って誘ってくれるもんな、ごめんなさい」
「謝って欲しいんじゃなくて、…mfくんは俺としたくない?」
それなら俺我慢するし、とギョーザをつつきながら正直全然平気じゃない事を言うとmfくんは首を横に振った。
「俺ももっとdnに触りたいって思ってマスケド」
恥ずかしいのかカップルチャンネルの時のような言い方で頬を染めて言うmfくんを見て俺はじわじわと目が熱を持つのを感じた。dn、とmfくんが焦ったように俺を呼んで俺は自分が涙を溢してる事に気付いた。そっか、俺不安だったんだ。
「だいじょぶ、安心、しただけ…」
「…俺だいぶ酷い奴だったな、dnごめん」
「ううん、…ううん」
安心したら一気にお腹が空いてきた。ぽたぽた涙を溢しながらラーメンを啜りだした俺を眺めながらmfくんは口を開いた。
「これからは俺の家行くかぁ、でもちょっと遠いんだよな…俺ん家か、またはラブホか」
「えっ、ラブホ⁉︎行きたい!」
一気にテンションが上がった俺にmfくんは若干引いていた。何でだよ行きたいだろラブホ。そういうことする為だけの場所にmfくんと一緒に入るってのがもうエロいじゃん。涙目のままニコニコして近くのラブホを検索しだした俺を見てmfくんはしょうがないなぁと笑った。