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僕の彼女は配信者だ
最近、他の人とコラボや卓?のセッションだとかで通話をしてたりする
活動してるんだしそういうことが増えるのはいいことだろう
いいことだとは思うんだけど…
「さみしい…」
彼女は昼間は普通に働いてるため配信や通話は夜にしている
そのおかげで僕と過ごす夜が短く減っていってるのだ
「むー…」
彼女の魅力が伝わるのは嬉しい
でも僕の恋人だ
僕との時間が減るのは寂しくて仕方がない
『…どしたの、そんな恨めしそうにこっち見て』
動画編集をしていた彼女の背中をじっと見てしまっていたらしい
視線に耐えかねたテリーちゃんがこっちを振り向く
「…べつに」
構って貰えず拗ねてしまいそっけなくしてしまう
仕方がないことなのはわかってるけど、でもやっぱり寂しいものは寂しい
『んもぉ〜…なぁに、どしたの?嫌なことあった?』
いつもと違う態度だったからか、彼女はヘッドホンを外し傍へ来てくれる
それが嬉しくて、でも少し申し訳なくて…
「なんでもない…」
『なんでもないって、そんな泣きそうな顔で言われてもなぁ?』
ぐすぐすし始めた僕を優しく抱きしめて頭を暖かい手が撫でてくれた
『…寂しかったの?』
「…」コク
『そっかぁ、ごめんね、君との時間も減ってたし……よし!じゃあ今日はもう一緒にお布団入っちゃおうか』
小さくて暖かい手は俯いていた僕の頬を包んで上を向かせる
紫と桃色の瞳には愛が溢れてて堪らず涙があふれてしまう
『あらら、ごめんね、そんなに我慢させちゃってたんだね…ほら、一緒にお布団行こ?』
申し訳なさそうに笑う彼女は優しく手を引いて立たせてくれる
そのまま手を引かれて寝室へ向かった
(続く)