○「さっくんなんてもう知らない!!」
私はそう言って家を出た。
はぁ、まただ。やってしまった。怒り任せに家出てきちゃった。これからどうしよう。さっくんが寝るまでにまだ4時間近くある。(さっくんは3時頃に寝ます)
今からどうしようかな…
とりあえず、あべちゃんに連絡してみようかな…
でも、こんな時間に連絡したら迷惑かな…どうしよう…
そんなこと考えてるとちょうどいいところにあべちゃんがいた。え?なんでいるの?この時間に外にいることなんて滅多にないし、まず起きてることすらないのに!とりあえず声かけるか…
○「あべちゃん!!ごめん!今から家行ってもいい?」
阿「え?○○?!こんな時間に何してるの!女の子一人で!危ないよ、てか、佐久間は?」
○「喧嘩した。あたしの一方的な嫉妬のせいだけど…」
阿「そう言うことか。それで○○は家を出てきたと。でも行き場がないから途方に暮れてて悩んでいる時に俺がいた。そう言うこと?」
○「うぅっ、その通りでございます。なので、よろしければお家の方に入れていただけないでしょか…」
阿「はぁ、しょうがないな、いいよ。これからはちゃんと考えてから行動してね。」
○「ありがとう!!!!!!!!!!あべちゃん!!!!!!!!!!恩にきります。今度なんか奢る!!」
私はあべちゃんの家に行くことになった。というか、行くことにした。
あ!あべちゃんとは小さい頃からの友達。いわゆる、
幼なじみってやつですかな。結構仲良いからよく遊んでる。今でもたまにあったりするかな…
でも、高校で離れちゃって…
あべちゃんは頭がいいから結構いいところ行ったんだけど、あたしはそこそこって感じで、あべちゃんと同じところには行けなかった。これだけ聞くとあたしがあべちゃんのこと好きみたいに聞こえてきちゃうね。
違うよ!浮気とかじゃないからね!
話を戻そう。さっくんのとの事。
今回のことに関してはあたしは悪くない!!
(まぁ、怒って家出てくるのは良くないとは思うけど…)
でもさ、今回はさっくんが悪いと思う。
さっくん。
私の彼氏。
佐久間大介くん。
世間的に有名でお仕事も沢山入ってくるから、
一緒にいれる時間は少ないっちゃ少ないと思う。
でも、同じ家に住んでるから会えないとかでは無いからまだマシ。で!問題はここじゃなくて!
今日あたしは友達とお出かけしてきたのね。
そしたらさっくんが、そこのお出かけ場所でロケしててなんか可愛らしい女優さんも一緒でさ、
『あ〜さっくん好きそうだな〜』って見てたわけ。
そしたら、なんかお互いに持ってるアイスを『あーん』
しててさ、そこをあたしは目撃してしまったわけで、
あ〜ダメだ。見なければよかった。早くこの場を動けばよかった。そう後悔した頃にはもう遅くて、
その後なんとか家に帰ってきて、はぁ〜、嫌だな、
さっくんに会いたいのに嫉妬のせいで会うのが辛いなって思っちゃう。早く会いたい。でも、今あったら
怒っちゃいそう。そんなこと考えていると、タイミングよく1つの通知が来た。はぁ、最悪だ。なんでこうゆう日に限って帰ってくるの早いんだろう….
(いつもは○○の寝てる時に帰ってきます。)
仕方ないよね…、よし!気持ち切り替えて行かなきゃ!!
そう思っているのに心がついてこない、
佐「(つ🗝c’꒳’ )タダイマ-!!どうしたの?○○?!そんな暗い顔して….何かあった?」
やっぱりきづいてないよね…そりゃそうだよね、まさか、ロケ中に彼女が見てるなんて誰も思わないもんね…
○「おかえり、あのさ、今日さっくんってさ、××ってとこにいたりした?」
佐「え?!うん!!今日そこでロケだったんだ!!だからそこにいたよ?どうしたの?急に…」
やっぱりあれはさっくんだったんだ…
確信していたものの違うって言葉が聞きたくて聞いてしまった。なのに、帰ってきた言葉は反対の言葉で…
○「実はね、今日友達と××の所に遅びに行ったんだけど、そこでさっくんがロケしてるとこ見つけて、でもその時カメラ回ってて、それで、、、一緒にやってた女優さんにあーんしてるとこ見ちゃって…」
佐「え、ごめんね!!○○!!いやだったよね!そんなとこ見るの!俺も断ればよかったんだよな、なのに俺断らなかったから…」
○「なんで断らなかったの?あたしいるじゃん!!普通彼女いるのでって断ったりさしてくれるんじゃないの?なんで、なんで…
さっくんなんてもう知らない!!」
佐「○○!!くそっ、なんで、どうしていつもこうなるんだよ、俺は○○のことしか考えてないのに…どうしよう俺、俺どうしたらいいんだよ…」
俺その場に崩れ落ちた。
俺たちはいつもこうだ。何か問題があるとすぐに言い合いになって○○がどこかに行ってしまう。それに事の発端はいつも俺にあって、俺はいつになればわかるんだろうな…○○に認めてもらうにはどうしたらいいんだろうな…はぁ、考えれば考えるだけ分からなくなってくる。まじで、俺はどうしたらいいんだよ…
てか、今何時だよ、って、23時!!
○○のこと追いかけたいのに○○スマホ置きっぱだし、どうしよう…
その瞬間、俺のスマホにひとつのメッセージが来た。
ん?あべちゃんだ、
阿『佐久間?今○○保護してるから連れて帰ってくんない?○○には今夜泊めてって言われたけど、今回のことはお互いに話し合った方がいいと思うからさ。
あと、今回のことは佐久間が悪いと思うよ。確かに俺らの仕事的に付き合っていますって言いずらいけどさ、さすがにそれはダメだろってことだったから○○が怒っても仕方ないと思うよ。まぁ、ヲタクわからないけどさ、佐久間がどう思っているかなんて、
だから、とりあえず俺の家来て。○○泣き疲れて寝てるんだから、早めに来てね。』
って○○あべちゃんの家にいるんだ…
いつもそうだな…なんかあるとすぐにあべちゃんの家に行ってる。俺が幼なじみだったら良かったのに…
てか、早く○○のところに行かないと…
でも今あってなんて言えばいいんだろう…
そんなこと考えながら俺は家を出た。
ピンポーン
阿「佐久間やっと来た。」
佐「あべちゃんありがとう。○○どこ?」
阿「奥の部屋だよ。ベットで寝てる。」
佐「わかった。あべちゃん、俺なんて言ったらいいんだろう…毎回○○を困らせてばっかりで、○○を幸せにしたいのに逆に不幸にしてる気がする。おれ、どうしたらいいの…」
阿「佐久間。付き合い始めなんてそんなものだよ?今のうちに沢山ぶつかり合ってたくさん仲直りしてたくさん同じ時間過ごして、それで仲良くなっていくんだよ、だから、大丈夫。いまは辛くてもそのうち笑い話に変わる日が来るから。」
佐「あべちゃん。ありがとう。俺もう少し頑張ってみる。」
俺はそう言って○○のいる部屋に向かった。
佐「○○?起きてる?」
○「んん?さっくん?な…んで?」
阿「俺が呼んだ。今回のことはお互いに話した方がいいかなーって思ってさ。」
○「そう…だったんだ…。さっくんごめんな…」
佐「ごめんなさい!!俺、○○のこと不安にさせてばっかりだし、全然○○の気持ちも考えずに接してて、本当は嫌なことなんて沢山あるよな。なのに毎回何も言ってなくて、俺それに甘えてた。本当にごめんなさい!!」
○「さっくん…ううん。私の方こそごめんなさい。勝手に怒って出てったりして。ちゃんとさっくんの話聞いてなかった。これからはちゃんと話聞く。さっくんのこともっともっと信じる。だから、これからも一緒にいてください。」
佐「○○…俺の方こそ
よろしくお願いします。」
阿「どう?落ち着いた?ちゃんと話しなよ。これからは。はい。
じゃ、遅いし早く帰りな。」
佐「おう。あべちゃん、ありがとね。」
○「あべちゃん。ありがとう。」
阿「いいえ、これからも仲良くね。
幸せになるんだよ。
○○。」
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