TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

【近いうち、病院行くって言って、もう2週間経っちゃった。私が思ってるより、裕介は私を愛してないのかも。私の辛さとか、分かってる風で何も分かってないのかも】


美奈子のLINを読んで、相当追い詰められていると千秋は思った。


【あのさ、いつもLINだけじゃん。今度気晴らしに会わないか?食事しながら話を聞くよ】


千秋の返事に美奈子は嬉しくて、目がじわっと熱くなって泣きそうになる。

こんな風に気にかけてくれる人が近くにいて、それだけで心が軽くなる。


【でも、奥さんに悪くない?2人で会ったら、やっぱり良くないでしょ?】


【大丈夫だよ。絶対妻にはバレないようにするから。って食事するだけじゃん。気にしすぎだよ】


千秋の誘いが嬉しくて仕方ない。

小学生の時と違って、大人になった千秋に男としてときめいてしまった。


【今度の金曜日どう?無理なら仕方ないけど】


【大丈夫!友達とは今でもたまにご飯してるから、裕介も変に思わないから】


千秋と美奈子は、ただ2人で食事をするだけでドキドキする。

誰かに見られたら、確かに不倫をしているように見られるだろうが、それでも千秋は美奈子に会いたかった。

美奈子のストレスを解消させたかった。


「友達と飲み会?」


その日の夜に、美奈子は裕介にお伺いを立てる。

裕介はジャケットを脱ぎながらキッチンを見る。


「うん。相手も結婚してる子だから、遅くなることはないから」


キッチンで夕飯を温め直しながら美奈子は言う。

裕介は専業主婦の美奈子が、たまに外で息抜きをするのも寛容だった。

今回は特に、病院にも行っていない後ろめたさもあり、美奈子の気持ちを少しでも楽にさせてあげたかった。


「大丈夫だよ。行っておいで。夕飯も自分でなんとかするし。ゆっくりしてきていいよ」


裕介の優しい言葉に、美奈子は嘘をつく罪悪感から素直に笑顔になれない。作り笑顔を向けてしまった。


「ありがとう」


「どういたしまして。手を洗ってくるね」


洗面所に消えていく裕介。

美奈子は握り拳を胸に当ててため息をついた。

優しいあなたは罪な人

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

7

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚