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#走れメロス
穏霞 乃矢
90
🦁💫ライオンさん
468
磁石°🎧
662
結構前に学校の授業で書いた走れメロスのセリヌンティウスSideを何かわんないけど投稿してみたくなったので投稿してみました!それでは!どうぞ!
セリヌンティウスは、深夜、突然王城に召された。 なぜ私はここにつれてこられたのだろう、とセリヌンティウスは思った。 そして暴君ディオニスの面前にメロスがいた。よき友とよき友は、二年ぶりで相合うた。 セリヌンティウスはメロスから一切の事情を聞いた。
メロスよ勝手に私の命をかけるんじゃない、とセリヌンティウスはいろいろと言いたいことがあったが、無言で頷いた。
私はメロスをひしと抱き締めた。メロスと私の間はそれで良かったのだ。 そしてセリヌンティウスは縄打たれた。
メロスはすぐに出発していた。
「ああ、メロスよ必ず戻ってくると私は信じているぞ」とセリヌンティウスは呟いた。
その後すぐにセリヌンティウスは牢屋に入れられた。 一日目、メロスはまだ戻っては来ない。そういえば見張りが「はは、お前も大変だな何もしていないのにこんなところに入れられて全く酷い友を持ったものだな」 と言っていた。確かに酷い奴だなと心のなかで笑ってみせる。でも約束は絶対に守る男だメロスは、きっと戻ってくるさ。
二日目、今日もメロスは戻ってこない。今日もまた見張りがこんな事を言っていたな 「今日も来ないなお前の友は」と大丈夫きっと戻ってくるさメロスなら。
ついに約束の三日目まだメロスは戻ってこない。
…メロスは本当に戻ってくるのだろうか。もし戻ってこなかったとしたら………. よそう、昨日見張りがあんなことを言うからだ。これは一時的な気の迷いだ、セリヌンティウス。メロスは絶対に帰ってくる。 日が沈む一刻ほど前、私は牢屋から出され縄を打たれたまま刑場に連れて行かれた。 そこには暴君ディオニスがいた。 「ははは、ついにメロスは来なかったなセリヌンティウスよお前も大概馬鹿だな」
と王はセリヌンティウスをからかい憫笑した。
セリヌンティウスは一言、「メロスは来ます」とだけ強い信念を持って答えた。
だが刻一刻と日は沈んでいく。最後の一片の残光も消えようとしたとき、セリヌンティウスは縄を打たれたまま徐々につり上げられてゆく。セリヌンティウスも死を覚悟したとき、なんとメロスが両足にかじりついていたのだ。群衆はどよめき、セリヌンティウスの縄はほどかれたのである。
「セリヌンティウス。」メロスは目に涙を浮かべて言った。
「私を殴れ。力いっぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。私は君と抱擁する資格さえないのだ。殴れ。」
とメロスは言った。メロスの格好、傷からセリヌンティウスはすべてを察した。そして頷き、刑場いっぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。
セリヌンティウスも言った。「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生まれて初めて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」
メロスは腕にうなりをうけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合った。
ありがとう友よ、ありがとうメロスよ。
それから二人はうれし泣きにおいおい声を放って泣いた。
群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞こえた。
そしてこの国の王である、暴君ディオニスが仲間になり、どっと群衆の間に、歓声がおこっ た。 「万歳、王様万歳。」
すると、一人の少女がメロスに緋のマントをささげていた。
肝心の友がまごついていたので、セリヌンティウスは気を利かせて、よき友に教えてやった。
「メロス、君は、真っ裸じゃないか。早くそのマントを着るがいい。このかわいい娘さんは、メロスの裸体を皆に見られるのが、たまらなくくやしいのだ。」 勇者メロスは、ひどく赤面した。
コメント
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第1話、拝読しました🌷 セリヌンティウス視点、すごく良かったです。メロスを信じながらも「戻ってこなかったら」と一瞬よぎる弱さ――あの人間らしい揺らぎが胸に刺さりました。無言で頷くところから最後の抱擁まで、沈黙に込められた信頼の重さがじんわり伝わってきました。授業で書かれたとのことですが、心情の描き方が本当に丁寧です。ありがとう、友よ、の二文字にすべてが詰まっていて、泣けました。