危険なファン

あまり、上手くないなら、阿部に当たるか分からない。目黒がピッタリ横に引っ付いているようになった。

警察によると、銃を持ち出したと思われる。

今頃、どこかで練習しているかもしれない。

ある日、駐車場を出た目黒と阿部。

目黒がいきなり「熱っ！」と言って腕を押さえた。

伊藤は阿部を狙ったつもりが目黒に当たってしまった。

遠くで、カンカンとヒールの音が聞こえる。

阿部ーめめ！

目黒ー大丈夫。

阿部ー局内の医務室に行こう！

目黒ーそうはいかないみたい。

阿部ーめめ・・。

伊藤ー阿部、めめから離れなさい。

伊藤は逃げたのではなく、阿部に近づいてきたのだ。

銃口は阿部に向いている。

目黒が腕を押さえながら阿部の前に立つ。

伊藤ーめめ、邪魔しないで。

目黒ー阿部には当てさせない。

伊藤ーそんなに大事？

目黒ーあぁ、大事だね。

そこへ、テレビ局の人と警備員と警察官が来た。

伊藤は、ため息を吐いて銃を下ろす。

警察官が取り上げる。

阿部ー目黒が腕を怪我してます。

警備員ーすぐ医務室に、案内します。

警察官ー阿部さんは事情を説明してください。

目黒ー俺1人で大丈夫だから。

メンバーがやって来て、目黒と一緒に医務室に行く者、阿部と一緒にいる者に分かれ事態は終わりを告げた。

その夜、目黒の家。

阿部ー痛い？大丈夫？

目黒ー阿部ちゃんを守れて良かった。

阿部ーこんな怪我して・・。

目黒ー大丈夫、掠っただけだし。

阿部ー右腕じゃん。

目黒ーん？

阿部ーお世話してあげる。

目黒ーいや、手は動くから。

阿部ーキスしていい？

目黒ーん。

阿部ー早く良くなりますように。

目黒ーあ〜腕あげるの痛いなぁ。ご飯食べられない。

阿部ーふふふ、食べさせてあげる。

目黒ーお風呂もお願い出来る？

阿部ーいいよ。

目黒ー怪我して良かったぁ。

阿部ーばか。

左で器用に鉄板焼きをしている。

阿部は毎晩、通って来て、食べさせているが、その必要があるのか疑問だ。

風呂はさすがに片腕では洗えないので、阿部が洗っている。

だが、食事は、左でやっていけそうだ。

阿部がそう言うと、フォークを置いて、「食べさせて」と言う。

甘えてくれるのが嬉しい。

伊藤は、銃を持つのは違反してなかったが人に向け撃ったことによって、資格剥奪、銃の保持禁止。後、殺人未遂の刑で警察に。

阿部ー安心した。

目黒ー行動に気をつける。

阿部ー照に言われた？

目黒ー叱られた。

阿部ーいつも、守ってくれてありがと。

優しいキスが降りてくる。

目黒は左手で、阿部を引き寄せ深くキスをする。

完