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※完全自己満異中年捏造小説

※キャラ崩壊、解釈違い有

※捏造設定、 学パロ要素有

※過激な暴力表現、性的表現有

※苦手、地雷は回れ右


今回は、若干モブレ風味。











わんくっしょん








「うわうわうわ!!!!」

「エーミールくん来てたんだぁ~~~??w」

「つーか、なぁんで転校生くんが一緒な訳~~?俺、関わるなって、言ったよねぇ~~?? 」


間違いない。転校初日のあの時から、一言も言葉を交わさなかった、あの生徒だ。


押さえていた肩を離してやって、隠すように後ろへやる。そして、保健室内にも聞こえそうな程、声高らかに言う。


「何だ、一緒に居て悪いか?俺が居たいと思うなら、居たって構わんだろう。お前にも関わる意味は無いと思うが?」


成る可く威圧感を出す為、睨みつつ声を低くする。


ふと、後ろから引っ張られる。

服の裾を掴んで、何処か怯えたような目で見詰めているのも知らず、相手は、ヘラヘラしながら負けじと反撃を始めた。


「いや、俺が嫌って言ってんのw何?転校早々の奴に、発言権あると思ってんの?ww」

「さっさと離れろよ。離れて、其奴、どっかやれよ?」


うぜぇんだよ。

そう付け足して、俺の後ろに手を伸ばした。


咄嗟に、その手を跳ね除ける。


「ってぇ……あ”?何、ヤンの?」


応戦姿勢を取り、飛び掛ろうとするのを声で受ける。


「此処、保健室の前だぞ?」


移動の意を示すと、軽いのか、直ぐ乗ってくる。


「いーよ?場所変える?勿論、エーミール其処のグズは連れて来いよ~~ww」


後ろにエーミールが居なくて、ここが日本じゃなかったら、今、確実に殺していたところだろう。




:::*:::*:::*:::*




違う、こんなの、望んで無かったのに。


前を歩く彼の背中から目を背け、引っ張られるがままに、何処かへと足を向ける。

嫌な予感しか、しないのだ。


助けてくれだなんて、一言も言わなかった。

抑、助けて欲しいとか、思って無かった。


アルビノだし、裏では有名な有名な没落貴族。

私に近付く者なんか居なかったし、家族からも見放された。

差別されるのが、虐められるのが、当たり前、なのに。


「……どうした?」


歩くのを少し弛め、少しだけ此方を見る。

その赤い瞳は、怒りに燃えていた。


「……大丈夫だ、安心しろ。俺が終わらせる」


何で。


反発するよりも先に、リーダー格の声が響いた。


「んじゃー、さっさと終わらせよーか?」


嫌な笑みを浮かべ、手を叩いた。


「それは此方の台詞だ」


嗚呼、この人は程度を知らないから、こうやって強く出られるんだ。


恨むなら、私に関わった自分を恨んでくれ。


手を離してから大きな背中の後ろに隠され、奴からも、グルッペンさんからも見えない場所に移動させられる。


そして、嫌な予感が、的中してしまった。


「此処に来るのが俺1人だって、誰が言ったの?」


合図と共に、背後から人影が迫った。


今日は、何されるかな。


そう呑気にしていれば、あっという間に羽交い締めにされて、四肢を固定される。


仲間は、4人くらいかな?今日は少ないな。

その内の1人がリーダー格で、羽交い締めにしてるのが1人。スマホを構えてるのが1人。最で、おまけみたいにその横に立ってるのが、1人、と。


他人事過ぎるとは、自分でも思っている。 だが、こう思っていないと、耐えられないのだ。


さっさと、終わってくんねぇかな。


「エーミールくぅ~ん?」


鬱雑い。


「抵抗しないの~?転校生ちゃんの前で、”あーゆーこと”シちゃうよぉ?ww」


気色悪い程甘ったるい声を出しながら、するすると、おまけの手が服の中を這う。


え、 嘘。

この人の前で、汚される……?


抵抗しようにも、四肢は空にあるから、不可能に近い。 ならば、と、思ってもみなかった思考が、頭に貼り着く。


_転校生グルッペンさんに、助けてもらえば、?


其処まで辿り着いた時、肌と肌が触れ合ってしまった。 いやにカサついた指の腹が、一点を集中的に這い回る。

息を止めて耐えるが、今まで何度もされてきたこと。感覚が鋭くなってしまっていて、情けない声が喉を擦る。


「ぁあ……ぃ、いや……っ」


「ッエーミール!!」


駆け出そうとするのを、仲間が止める。


「動いたら、これ以上するからね?」


冷たくそう放って、ゲラゲラと下品な笑い声を轟かす。その間も、いやらしく肌を滑る指が官能を揺らす。 ぼやけ出す頭が、思考を拒否し始める。

だが当然、この行為を拒む頭も、何処かに居る。


その頭が、微かな音を絞り出した。


「ぁ……た、すけ、て……」


それからのことは、ぼんやりとしていて覚えていない。


ただ、呆然としながら、虐めっ子達が崩れていく様を眺めていたことだけは、わかる。


「大丈夫か?何時も、あんなのされてるのか?」


赤くなった拳を擦りつつそう問い詰めてくる。


これ以上、此方に干渉して欲しくないのだが。


「……助けて頂いた立場で言うことでもないですが、貴方に、関係無いです」


このままだと、家のことにまで首を突っ込んで来そう。

そう思い放すが、


「助けてと言われたから助けたんだが……謝礼も無いのか?」


不服そうに顔を曇らせて腕を掴まれる。


あれ。何で?


「ちょっ……?」


「家まで連れ帰る」


「えっ……!?」


「今日会ったばかりの仲だが、俺は差別が嫌いなんだ。その身体だと、家でも暴行はあるだろう?一時的に保護する」


「あ、あの、」


「俺は味方だ」


ダメだこの人話聞いてくれない。


手首をしっかりと握られ、夕闇と中、何故か彼の家へと連行されるのであった。

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