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※小説のように字が多いです。
この世界はあと一週間で終わるらしい。
そう言われたのは今よりもっと前のこと…。
「世界が沈む」と、ある専門家が人気テレビ番組で言っていたことから始まった。
初めは信じる者は少なかった。そうとても
世界が歪み始めたのは二週間前、ほんとに、世界が沈むようなことがあると分かったから。
人類はそれと同時に自殺する者が増加したりと人口も減りはじめいるーーーー。
世界が沈むまであと7日…
カチ…カチ…
音を静かに立てながら時計の針は進んでいく。それと同時に時も過ぎていく
今日は何もない日で地球が最期の日になるまであと一週間。
おかげで学校も休校だ。
白 …。
ピコン…♪
白 メール…
ホーム画面下に出てきた通知が何件も溜まっている中これだけは毎年見るというメールがある
それは、市の夏祭りだ。いつもは暗いという夜をにぎやがにするイベントのことだ。
そして珍しくこの夏祭りは公園で行い、花火が打ち上がる。
ここ何年も行ってないから気分転換に一週間後の落ちてくる日に行ってみようと思う。
白 浴衣とか、あったっけ…、
手当たり次第でクローゼットの中を探っていく。ただ大分昔に着た為どこに片付けたなんか分かりもしない。
探っている内に何か入っている紙袋が出てきた。その袋はホコリがかかっており、匂いもとても良い匂いなわけがない。
白 お、あった
ホコリがかぶっている袋の中身を出すと、うす紫色からだんだん濃い紫になっていくグラデーションカラーの浴衣があった。
考える暇もなくホコリをはらい、畳まれてた浴衣をゆっくりとひろげる。
白 懐かしいなぁ…
ポツリと独り言を言い残した後、すぐに洗濯機に浴衣を入れた。
ピコリン…♪
浴衣を洗濯機に、回している間にひとつのラインが送られてきた。
白 あ、…。
送られてきた相手は中学生から仲良くしていた皆んなとのグループラインからだ。
人数は六人。全員一つひとつ違いがあり一緒にいてとても楽しい仲だ。
そんなグループラインが約三年ぶりに動き出した。
内容は、一週間後の夏祭りで久しぶりに遊ばないか、と。確かに遊ぶのも良いだろう。
返信が戻ってくるのが早く、全員が今参加してみていることが分かる。三年も放棄されていたはずなのに…。
皆んなが「いいよ」と返事を送っていくうちに自分は最後に送る立場になっており少し恥ずかしさもありながらも送った。
ぴーー、ぴーー。
返事を送った後もラインのやり取りは終わらない。この中でもよくまとめ約だった子がどんどん仕切ってくれてとても安心感が強い。
やっている内に音を、立て洗濯機の終わる音が部屋に鳴り響く。
パンパンッ…
白 ふぅ…こんぐらいか。
さっきまでシワクチャだった浴衣をできるだけ伸ばし、アイロンする手間をはぶけさせる作業をした。
白 …、ホンマに落ちてくるんかな。
ベランダで浴衣を干し終わった後、雲一つない綺麗な空を見上げる。こんな綺麗な空なのに世界が沈むなんて考えれもしない。
白 …。
プーーン…
白 げッ…はよ入ろ。
横から夏になったらよくいる蚊が飛んできた。刺されて腫れるなんてあんまりだとベランダをあとにした。
バタン
白 刺されてないよな…?
さっきの蚊に刺されてないか再度確認した後に昼食をつくることにした。
夏はどの家庭でも頻度に出るだろう「そうめん」を水の中に入れ、鍋で湯掻く。
その間に麺つゆを小さな容器に入れ容器の端っこに薬味をつけておく。
ピコリン…♪
白 ん…?
白 まだやり取りしとったんか…?
スマホが鳴っているのに気づきラインを開く。やり取りの内容はどこに集合するかなど、クラスラインみたいにどうでも良いことではなく重要なことだった。
白 …ダイス公園…、か…。なついなぁ
集合場所は「ダイス公園」という自分たちが通っていた小学校の近くにある公園だ。よく皆んなで遊んだ記憶が今でも残っている。
ブクブクブクッ…
白 ん…、?なんの音や?
スマホを机に置き、キッチンに向かうと「忘れてた」という気持ちが溢れて上がってくる。
白 あかん、沸騰してまっとるッ…
そう。さっき鍋で湯掻いていたそうめんの湯が沸騰してしまっている。
すぐに火を止めて、そうめんをざるに落とすと同時に湯気がもくもくと上がってきてとても顔が暑い。
白 ふぅ…
そうめんをざるに入れ、湯気がおさまった後にそこらへんにあったボウルにうつす。
そして最後に麺つゆに氷を入れて冷たくしてそうめんを口に運び、すすっていく。
そのまま食べ終わり、ゆっくりと寝転ぶ。
そのまま夜になり、ベランダに出、干した浴衣を家の中に入れようと手にそえる。
最近、たまにピカッッ…と何かが眩しく光る。
何かわからないがニュースでは「世界が沈む合図ではないのだろうか」と言われてる。
YouTubeでのニュース配信のコメント欄ではとても荒ぶっているのが最近わかった。
もしこの日本、…いや世界が破滅したらどんな風になるのだろうか。しんとして当たりはとても暗いだろう。
そんな思い込みをしながらも静かな夜のベランダからゆっくりと空を眺めてた。
ガラガラ…
静かだが大きい音を立ててベランダの窓を閉める。
プルルッ…プルルッーー。
白 電話?今の時間に、…
今の時刻は午後二十二時を回ろうとしている時間だ。
よく見るとあのグループラインからだ。急いで通話に参加するとまさかのビデオ通話だった。
急いでそこらへんにあったヘアゴムで髪の毛をまとめる。
? 『そんなことしなくて大丈夫だよw?』
? 『初兎ちゃんw』
白 あ…//
そんな姿をみてクスクス笑いながら言ってきたのは、やはりーー。
”ないちゃん”だ。普通久しぶりに会う相手なのに気にせずに話してくれた。
白 ご、ごめん…//💦
? 『何?照れてるのぉ〜w?』
次に話してくれたのは”いむちゃん”だ。アホっぽい所が多いが場を明るくしてくれる人だ。
また、うちとは気がとても合いよく話していた。
? 『相変わらずキモいわッ〜』
水 『そんなことないって…!!』
水 『”いふちゃん”のバァーカッ!!』
今喧嘩をしているのはいむちゃんと、”いふちゃん”だ。皆んなからは「まろ」と呼ばれているが(
そしてこの二人はよく喧嘩していた。まぁ喧嘩するほど仲が良いというから皆んな笑ってみていたけど。
青 『お前の方がバカやろッ!!』
水 『そんなことないですぅ〜!!』
? 『まぁ、まぁw』
? 『一旦落ち着き?』
水 『”アネキ”〜✨』
”アネキ”と呼ばれている人物は「悠子」っていう名前だがこの中でいう保護者?母親?みたいな存在な為アネキと呼ばれているが、自分だけ「ゆうちゃん」と名前で呼んでいる。
? 『ホントに皆んな変わってないよね〜』
桃 『めっちゃ分かるわ✨』
? 『まぁ、”りうら”もだけどね…w』
今”りうら”と名乗った人物は言ってる通りりうらだ。普通にしっかりしてそうな顔だが自分のことを名前で言うなんて可愛いことだ。
青 『で、急に何やねん』
黒 『呼び出したのないこやろ。どうせ』
桃 『最後のどうせってなに?』
桃 『まぁ私だけど…』
黒 『やっぱりそうやろ?』
水 『てかホントに久しぶりだね✨!!』
赤 『ずっと会えて無かったもんね』
桃 『ざっと三年ぐらい??』
白 ずっと動いて無かったグループラインが動き始めて初めは戸惑ったわ…。
黒 『まぁ嬉しいけどな』
またゆうちゃんがまるで子を見るような言い方と顔で言う。これが母性とやつなのか…?
水 『ママやぁー✨』
黒 『うちはお前らの親じゃないで?!』
赤 『いむキモいなぁ…(引)』
水 『りうちゃん〜💦』
見ての通りいむちゃんはりうちゃんのことが好きだがいつもりうちゃんに引かれている。
青 『引かれとるでぇ〜w』
水 『いいの!余計なこと言わないでッ!!』
青 『えぇ〜w??』
桃 『いい加減喧嘩しないの』
青 『ないこたぁん〜』
第二の保護者がないちゃんだ。皆んなのことをまとめてくれるって言うこともあるが。
そしてまろちゃんはないちゃんに甘々だ。良く話していたりしている為仲が良いのが分かる。
幼児と保護者みたいな…、
白 ふッ…w
こういう風に騒がしいのが自分たちらしさだと思うとついついクスッと笑ってしまう。
赤 『何笑ってるの?』
白 いや…やっぱ皆んなといると楽しいなぁって…。
黒 『かわええやんw』
白 あ、…うん//
白 あ、あと本題は……?
桃 『……いっけね⭐︎』
ないちゃんは顔が良いが笑いに全振りな性格な為残念美少女と呼ばれている。それ程顔”は”いいのだが。
赤 『早く言ってよ』
桃 『ごめんねッりうらきゅん♡』
赤 『……。』
桃 『引き過ぎじゃない?流石に 』
黒 『ないこのせい』
桃 『ま、まぁ!!本題に行くと…!!』
水 『無理やりだな、あとインキャみたい』
水 『話し方が…w』
桃 『来週の夏祭りについてだけどーー。』
水 『無視?!』
青 『さすがピンク頭』
白 関係ないやろ
とっさに自分が考えていたことが口からツッコミが出てきた。
青 『…まぁそおやな……w』
桃 『皆んなは何着ていく??』
水 『僕は浴衣着ていこうかな?』
白 うちもそうしようと思ってもう出したわ
桃 『なら私もそうしようぉ〜』
青 『皆んなが浴衣なら…わたしも』
黒 『…そんなけか?』
桃 『あ、うん』
白 ブッフッッw
赤 『なんかないちゃんらしい』
水 『ただ会いたかっただけじゃない?』
黒 『ないこ?』
よくないちゃんは皆んなから責められている。責められているよりも遊ばれてる(
桃 『…。』
青 『あれぇ??照れてるw?』
桃 『もお皆んなして何//?!』
赤 『ないちゃんはいじられ役だから』
桃 『さっきからりうら酷いよ?』
水 『そうだよぉ〜!』
黒 『お前らの言い方やろ』
桃 『あ、もうちょっとで12時…。』
白 皆んなといると早いな
水 『なにが??』
青 『分かるだろそんくらい』
水 『すいませんねー!!』
黒 『締めの時に喧嘩すんな』
赤 『りうら眠たいー』
桃 『じゃあ終ろっか…!』
水 『じゃあお先に! 』
ピロン♪
赤 『りうらもまたねぇ』
ピロン♪
黒 『じゃあおやすみ〜』
桃 『おやすみ〜』
青 『バイバイアネキィ〜!!』
ピロン♪
どんどん皆んなが抜けていく中自分とまろちゃんとないちゃんが残っている。
桃 『お前らは抜けないん?』
青 『んん〜??』
白 せっかくやし…。
青 『かわええこと言うやん』
青 『初兎なのにw』
白 一言余計やで?
桃 『でも地球がなくなるんだしね〜』
青 『軽いな。死を恐れてないやん』
白 言い方がな、うちは信じれんけど…
青 『わたしも怖いな…死ぬってなったら』
白 自殺する人も多いし…な、
青 『物騒やおなホンマに』
白 …ないちゃん??
桃 『え、あ…、なに?』
青白[……。]
桃 『急に黙らないでよ?』
白 いーや??
青 『まぁ…な??』
桃 『お前ら怖』
桃 『てかそろそろ解散しようぜ』
青 『えー?』
桃 『ラインでやってるから残るじゃん?』
桃 『きっと今二時間ぐらいになってるし』
白 ここまで通話する人おるんかな?
青 『特別感感じるわw』
白 自慢話やーw
桃 『…そうだねw』
桃 『てかそらそろ抜けてもらて…』
白 …どうしよっかな〜??
青 『まろまだ起きてれるよ〜』
桃 『そう言う話しじゃないしッ!!』
桃 『まぁいっか、じゃまた〜 』
ピロン♪
青 『わたしもバイバイ〜』
白 んー
そう言って通話は終わり、時計を見るともう新しい一日が始まっている時間だ。
白 …ふぁ〜
大きなあくびをして、なにも考えずにベットにダイブしそのまま寝落ちした。
世界が沈むまであと6日…
字が多いだけでそんな話し自体は短いので(
また近い頃に出します。
ではまた〜
表紙は後で描きます…ッ!!
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