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第8章二人きりの帰り道
文化祭が終わり、夕方。
二人は並んで歩いていた。
「今日は楽しかったですね」
「はい!」
「疲れていませんか?」
「ちょっとだけ。でも先輩と一緒だから大丈夫です」
その言葉に、ベリアンは立ち止まった。
「……ふうかさん」
「はい?」
「私は、あなたに伝えたいことがあります」
ふうかも立ち止まる。
夕暮れの空の下。
ベリアンは、いつもの穏やかな笑顔ではなく、少し緊張した表情を浮かべていた。
「私は……あなたのことを、とても大切に思っています」
「……」
「あなたが笑っていると嬉しい。あなたが困っていると助けたくなる」
ベリアンはゆっくり言葉を続けた。
「そして……あなたが誰かと楽しそうにしていると、嫉妬してしまう」
ふうかは頬を赤くした。
「先輩……」
「こんな気持ちを持つことが正しいのか、ずっと迷っていました」
「……」
「ですが、もう自分の気持ちを誤魔化したくありません」
ベリアンはふうかをまっすぐ見つめる。
「私は、ふうかさんが好きです」
静かな告白だった。
けれど、その言葉にはベリアンの本当の気持ちが込められていた。
ふうかはしばらく黙っていた。
そして――。
「私も……先輩が好きです」
小さな声。
けれど、ベリアンにははっきり届いた。
「……本当ですか?」
「はい」
ふうかが笑う。
「私も、先輩といると安心するし……もっと一緒にいたいって思ってました」
ベリアンは驚いたように目を見開いた。
やがて、ほっとしたように笑う。
「ありがとうございます」
「こちらこそ……」
二人は照れながら、再び歩き始めた。
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コメント
1件
さくらさん、『第8話』読みました!夕暮れの帰り道、文化祭の華やかさが落ち着いた後の静かな告白、すごく良かったです。ベリアンが「嫉妬してしまう」って言うところで、ああ、彼の本気度が伝わってきてドキドキしました。ふうかの「私も…」の返しも素直で可愛いし、照れながらまた歩き出すラスト、続きが気になりすぎます!