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それに、魔族魔術師の魔法がいつ復活するのかは俺達にも分からないんだよな。時間で効果が切れるのか…、何か回復薬が必要なのか。だんだんこっちまで心配になってくる。
デカい木のウロを見て、挑戦者達は相談し始めた。
「確実にボスがいるパターンじゃない?」
「いや、キング・ロードのマーメイドの店みたく、可愛いエルフが可愛いお店をやってるかも!」
ここはさすがに経験の差が出るところだ。女戦士は冷静に、弟戦士は能天気な予想をたてている。
「店だったら、グリードの魔封の回復薬も買えるかも知れねぇじゃん!」
魔族魔術師が、バッと顔をあげた。喋れず、魔法も使えずで、かなりストレスが溜まってるんだろう。藁にも縋りたい思いかも知れない。…目が必死だ。
「…まあ、どっちみち入らないといけないし、グリードがいつ治るか分かんないし。覚悟を決めて入りましょうか」
女戦士の言葉に、魔族魔術師は盛大に頷く。
弟戦士は「イヤッホウ♪エルフちゃ~ん♪」と、飛び上がって喜び…結果、女戦士からゲンコツをくらっている。
…バカだが、憎めないヤツだよな。
まあ、待っているのは可愛い5色のスライムだ。存分に戦っていただこう。
木のウロに向かって歩き出したパーティーの行く手を、またもやスライムが阻む。たった2体だが、どんな戦い方をするのかちょっと楽しみだったスライム達だ。
大天使の兜と合成したスライムは、体に兜をそのままかぶったような見た目だが、兜についていた羽根がハタハタと動いて、飛べてるし、聖魔法も幾つか使えるようだ。
もう一体は大地のハンマーと合成したスライム。 見た目、プルプルしてるハンマー…。多分打撃中心なんだろうけど…。触った感じはプルプル柔らかかったし…攻撃の時は硬くなるのか?心配なスライムだ。
「なんだよ!?エルフちゃんが待ってるのに!ジャマすんなっ!!」
弟戦士がいきり立つ。
…彼の中では、木のウロの中身は完全にエルフのお店になっているらしい。
一刻も早く倒したいのか、弟戦士はスライム達に突進した。HPは半分以下なのに、元気なヤツだな。
盗賊くんも「…お店って決まってないけどね」と苦笑しつつも投げナイフを取り出し、大天使の兜スライムに投げる。
だが、上手く兜部分を使って投げナイフをたたき落とされてしまった。兜を着込んでいるだけに、防御面はしっかりしている。
コメント
1件
いやー、今回もテンポ良くて面白かったわ!弟戦士が完全にエルフお店モード入ってて、女戦士にゲンコツ食らうとこ、あるあるすぎて笑ったw 魔族魔術師の「喋れなくて必死な目」の描写、ストレスが伝わってきてちょっと可哀想になったけど…。で、新スライムのビジュアルがまた個性的すぎる!大天使の兜かぶってるやつ、防御堅そうだし、プルプルハンマーのスライムは打撃硬くなるのか気になるわ。次どうなるか楽しみにしてます🔥
右左一奥
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