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こんにちは。
最近ノベルの方が書きやすいことに気づいた稲荷です。
新連載だお☆
オリジナルのBL作品なので、私の好きなものを書かせていただきます。
⚠︎︎注意⚠
BL作品
優等生×ヤンキー(ヤンキー受け)
オリジナルBL(二次創作専門の方は回れ右してさよなら)
多分長くなる
それでも全然OK!そういうのもありかも!
という方は見て言ってくれると嬉しいです。
まずは、キャラ紹介から↓↓↓
(名前)小野 光
(立場)受け
(紹介文)目つきが鋭く、昔から外見だけで決めつけられてきた。見た目だけで、避けられている。本当は、みんなと仲良く出来たらなぁって思ってるらしい。ある日、転入生がやってきて……
(名前)佐藤 凛
(立場)攻め
(紹介文)昔からよくモテる。過去に1人だけ付き合ったことがある人がいたが、浮気をされて女性を信じることが出来なくなってしまった。
ある日、転校してきた学校で隣の席になったあいつ……
それでは、れつご!
_______________♪_______________♪
しんと静まり返った部屋に鬱陶しいくらいにうるさい音が響いている。
その音に無理やり起こされた俺は、イライラしながらその音を止めた。
止めた先のスマホには、8時58分と書いてある。
……また遅刻だ。
母さんは……まだ寝てるか…珍しいな…
遅刻だからといって急ぐことも無く朝の支度を淡々と行う。
いいんだ、どうせ。
みんな、俺の内面までは見ない。見ようとしてくれないんだ。
外見だけで決めつけるから……
朝の支度が終わりスマホを再度確認する。
9時半。
いつもより早く終わらせてしまったなぁ。
と、特に意味の無いことを思いながら仕方なく家を出た。
スマホをポチポチといじりながら、誰も居ないであろう道を歩く。
ふいにドンッと何かがぶつかった。
小さい……人…。
転んでいる人を助けないほど鬼ではない。
いや元々鬼ではないけど。
「大丈「ご!ごめんなさい!」」
相手は俺の顔を見るやいなや素早く謝って逃げるように去っていった。
「大丈夫?」と声をかけるつもりで発した言葉は全て言い終わることなく空気中に消えていった。
……
…また、これだ。
人は見た目で判断する人がほとんどだろうが、さすがに話せないのは悲しい……
恩を仇で返された気分だ。
チッと軽く舌打ちをして、また学校へ向かって歩き出す。3時間目から出ればいいや……
学校へついて、無言で教室へ向かって歩く。
変に言葉を発すると周りの人はみんな逃げていって、挙句に冷たい目線を送られるのだ。
あぁ、また聞こえてきた。
俺への陰口。どうして、陰口なのに全て聞こえてしまうのだろう。
いっつも遅れてきて、かっこいいとでも思ってるのかなw
うわ、また来たんだ〜
ほんと、顔はいいんだけどな
きゃあ、怖ぁ〜い。睨んできてるよ♡
大丈夫、俺が守ってやるから♡
本当に怖いんだけど、早くどっか行ってくれないかな…
うるさい……うるさい…うるさい、
内面も見てないくせに!うるせぇ!
学校くらいこさせろよ…
中学に入ったころから自分の顔の良さには自覚しはじめた。
やたら、告白してくるし…かっこいい〜だの、イケメンだの…鬱陶しい。
どうせ、顔しか見てないんだ。
俺は、席について3時間目が始まるまで机に突っ伏して見ようと思った。が、
いつも、誰もいなかった隣の席に見たことない人が居る。
(こんなやつ…このクラスにいたっけ……)
人のことはよく見ている方だとは思うが…
ふとそいつは俺に話しかけてきた。
多分、俺がずっと見てたからだと思う。
話しかけられるなんて珍しいこともあったものだ。
俺は、一番端の1番後ろの席だし他のやつに話しかけるならこっちは向かないはずだから、多分おれにはなしかけてる……よな…?
『あのー…なんですか?』
「……え!い、いや…なんでもないっす……」
やけに真面目そうで、友達が出来なさそうな……ってお互い様か…。
そいつはよく見るととても顔が整っている。
悪い人にはとてもじゃないが見えない。
「……あの、」
名前を聞こうと思った。けど、どうせ…
『なんですか?』
「あ…な、何でもない……。すみません。」
こういうところが俺の悪いところだ。
気まずい空気が流れている中でどうすれば良いのか戸惑っていると、3時間目担当の先生が入ってきた。
運が悪いことに担任だ。
俺は、お節介な担任が好きでは無い。俺が苦手な数学も厳しく教えてくるし。
最悪……
「あ、小野…来たなら職員室に来いって何回言えばわかるんだ。」
「…………さーせん…」
「そうだ、転入生がお前の隣にいると思うけど仲良くな。喧嘩すんなよー。」
いや…分かるよ?
俺が不良みたいな見た目してる&不良みたいに遅刻してるから、「喧嘩すんな」って注意するのも分かるよ…分かりたくないけど……
そーゆーところがイラッとするんだよな。
というか……
転校生だったのか…どうりで見たことないと思った。
とは言っても出会って数秒で気まずくなってしまった。
?
俺は、1つの疑問が頭に浮かんだ。
なんでこいつ…俺の事見て、笑ったり、からかったり、引いたり、気持ち悪がったりしないんだろう。
だいたいそうだった。
でも…俺は少し、ほんの少しだけ友達になれるかもしれないという希望を胸に抱かせ3時間目の授業を受けた。
4時間目も終わり、お昼の時間。
当然一緒に食べる友達なんかいるはずもなく1人で黙々と弁当を食べながら、スマホをいじっていた。
『ねぇ、君さ。今1人?』
誰かに話しかけられた。
なんだ?冷やかしか?
などとネガティブな思考を巡らせていたがどうやら違うらしい。
そいつは隣の席のやつだった。
『一緒に食べようよ。』といきなり言ってきたそいつは、机を俺の方に近づけてきた。
頭が混乱している。
な、なんで俺なんかと食べたいんだろう。
ただ単に隣だったから?
1人だったから?
惨めだと思ったから?
てか、周りの人に話しかけられてたよね?そっちに行けばいいのに…
あぁ、またネガティブな思考に回ってきた。
悪い癖だ。
俺が、ずっと黙ったまま固まっていたから気づかなかったがそいつの顔が目の前にある。
「……!?ぅ、うぁあ!」
俺が驚くと共にそいつも驚いたのか身体がはねた。
みんなの視線が俺らに集まっているのが感覚的に分かる。
恥ず……
『えっと……ダメだった?』
「…え、あ、ち、違う!違う!全然いい…です!」
『あはは。良かった、俺、佐藤凛って言います。よろしくね。』
「よ、よろしくお願いします…
あ、俺は…………、」
言葉に詰まった。
小学生のころに名前でいじられたことがあったからだ。
まだ、引きずってるのかと思われても仕方ないと思う。でも、忘れられないし……
バカにされたらどうしよう……
と、お得意のネガティブ思考を働かせる。
『あ、小野……くんだよね?下の名前は分からないけど先生が言ってたし…』
「あ、そうです…小野……ひっ光って言います。」
『光くんか、いい名前だね。』
゛いい名前 ゛
人生で初めて言われた言葉だ。
素直に嬉しくて、嬉しくて、最近忘れ去られていた笑顔が溢れた。
『これから、よろしくね!』
そう言って、佐藤凛という男は俺に笑いかけた。
俺は、人生で初めて友達と言える人ができたのかもしれない。
なんだか、明日からの学校生活が楽しく思える気がしてきた。
to be continued…