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1学期があと2週間で終わる頃、火燐の幼馴染の海月が夏休みの提案をしてきた。
「夜、水族館に行かない?」
海月は楽しそうな声色でそう火燐に聞いてきた。
「え?」
火燐は驚いた。5歳の頃からずっと一緒にいる海月が水族館に行こうと提案するのは今回で初めてだったからだ。海月は海の生き物についてよく話してくれるものの水族館に行こうとは一切言わなかった。
あまりにも予想外の発言だったため、火燐はポカーンとした表情で海月を見つめていた、見つめられている本人はなぜそこまで驚いているのか疑問に思っていそうな顔をしつつ笑顔で火燐に言う。
「君、昔から海の生き物大好きだろ?」
「うん、大好き」
「あと、君もうすぐで17だろ?」
「うん」
「僕ね今年の火燐の誕生日プレゼントは今まで贈ったプレゼントで1番素敵なプレゼントをあげたいなって思ってたんだ。あっ、あと子供時代最後の誕生日プレゼントだしね。」
そっか来年、アタシと海月は成人するんだと火燐は自覚したと同時に切なさが込み上げてきた。しかしそれよりも海月が自分のために考えて水族館に誘ってくれたというのがよっぽっど嬉しかったのだ。
「そう、ありがとう。」
「で?行くの?行かないの?」
海月は興味津々に火燐に聞いてきた。彼はとっくに火燐の答えを知っているが念には念を。火燐に聞いた。
「行くよ」