きんとき視点
長年一緒にいるからわかる、ね…
確かにきりやんとはずっと一緒にいる
学生時代も
一緒に医者を目指そうとしたときも
ずっと…
でもそんなきりやんにさえ、誰にも言えない
全部、全部全部全部全部
何もかも、俺が悪いから。
努力できない俺が悪い。
頼ってばっかの俺が悪い。
期待されない俺が悪い。
役に立てない俺が悪い。
俺は、何も出来ないから…
きりやんに、迷惑をかけるなんてできっこないよ…
こんなくだらないこと、きりやんに言っても何も無いよ
俺の問題だから。俺がやらなきゃ
他の人にまで迷惑かけるなんていやだ
kn「俺が…」
「やらないと…っ」
きりやん視点
kr「きんときー?」
kn「ん…どした?」
不自然な笑みを浮かべる
もっと、前みたいに明るく笑って欲しいな…
…なんて思ったりしても、だな
kr「あぁ、ここがわかんないんだけど…」
kn「簡単じゃんw覚えてないのー?w」
kr「覚えてなーい」
kn「仕方ねぇな〜そんなきりやんのために教えてあげよう」
kr「うぜーw」
それでもいつも通りにも見えてしまう
あぁ、偽りとはなんて罪な言葉なのだろうか
全部偽れば
誰もが黙せる
でも騙されない人もいる
偽れば、何もかも。
偽りと嘘は紙一重だ
こんな風に人をも変えてしまう一種の道具のようなもの
嘘を吐けば人は変わる
偽れば人は変わる
人は苦しくなる
人は癖になる
人は消えていく…
……こんなこと考えてないで、仕事しないと
kr「ごめんありがと!もうわかったわ」
kn「思い出した?」
kr「ん、ありがと」
「これからもよろしくな 」
kn「…うん、勿論」
でもやっぱり
今のきんときに元気なんて言葉は似合わない
いつもの舞うような綺麗な姿を見せて欲しい
もしかしたらもう見れることも無いかもしれない
だけど、きっとで信じて
俺ができるのはそれを待つだけ
いつまでも、いつまでも。
だって、そうだろ?
kr「友情なんてもんはさ…」
─数日後
kr「お疲れー!」
kn「お疲れw」
手術を無事成功させた後、2人で話していた
きんときはいつも通りな元気な姿で…
でも、どこか引っかかるところがある
なんだか、表情が硬い?というか
……まだ、たどり着けそうにないな
きんとき視点
手術が終わった
ちゃんと成功したし、嬉しい以外なんてない
でもたった1回で
1回だけで自分を認めるなんて
そんなの、したくないし…
もっと、もっともっと
色んな人に必要とされるくらい
努力して、努力しないと…
𝒏𝒆𝒙𝒕↪
コメント
1件
りりあが覚醒してる...🛸✮ 悩みって難しいなぁ𖦹