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やかんちゃん🍟🍄🟫
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スコスコップ
20
にょーん
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帰宅すると、知らない人が首を吊って死んでいた。だらり、と垂れ下がる手足に、異様に伸びた首。
蛍光灯の下で浮き彫りになった、やたらと派手なワンピースが印象的だった。
「あ、部屋間違えましたあ……」
徐ろに玄関扉を閉めるものの、私は軽く首を傾げる。頭が痛くて、正直何も考えられない。
慢性頭痛のせいで毎日何かしらの痛みに苛まれるものの、今日のような吐き気を伴う頭痛は月に数度あるかないかだ。
私は右手に持った鍵を見つめ、そして表札を見上げる。部屋番号も102号室。うん、私の部屋だ。間違いない。
「あー、頭痛い」
ぎりぎりずきずきと痛むこめかみを押さえながら、改めて玄関扉を開けた。先程対面したものが目に入るが、とりあえず薬を飲まなければ。
私は床を擦るようにして歩きながら、吊られた死体の脇を通り抜け、自室にある薬を二錠程水と一緒に流し込んだ。
今日で何錠目になるか分からない頭痛薬。明日補充の為に買いに行かないと。
「てか、この人誰だろ」
コップを片手に持ちながら、ぼんやりとそれを見上げる。なんとなくこの光景に憶えはあるが、頭の痛い今脳みそが働くはずもない。
私は仕事着を洗濯機に放り込むと、乾燥までの工程をよろしくお願いした。
明日から久しぶりの三連休であることに感謝しつつシャワーを済ませると、時刻は既に十一時だ。
死体を横目に携帯の目覚ましを七時にセットし直すと、猛烈な眠気が襲ってきた。
私は自室の扉を閉めると、気絶するようにしてベッドへ倒れ込む。明日も朝は冷え込むと言っていたし、相変わらず頭はずきずきと痛んだ。
布団の中で猫のように丸まりながら、自分自身に今日もお疲れ様と静かに呟く。その声はどこにも響かず、ただ空中を彷徨って散っていった。
*この作品はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは一切関係ありません。
*また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
コメント
1件
読み終わりました…! いきなり帰宅したら知らない人が首を吊っているって、めちゃくちゃ衝撃的でした。でも主人公が頭痛でぼんやりしながら「この人誰だろ」って薬飲んで洗濯して寝るって、その日常と非日常が混ざった感じがすごくリアルで、逆に不気味さが引き立ちました。続きが気になります…!