🔺BL 短編集

⚠猫化（？）

えちしてる（に入るのか？これ）

「「「…………」」」

…

「…………は？」

え、今何て言った？

僕の耳には少なくとも「猫耳と尻尾つけて欲しい」って聞こえたんだけど、流石に気の所為だよな…？？自分の耳と頭を疑う、まさか二人がそんな事言うわけないもんね。

「？、猫耳と尻尾を…」

「聞き間違えじゃなかった…！！！」

だん！！なんて音を立て机に突っ伏す、もう聞き間違えであることを祈っていたよ僕は。？じゃないんだよ？じゃ！！

「……着ないから」

ふたり共僕の事大好きだもん、絶対我慢できないし、…恥ずかしいし、

「えぇ〜〜〜なんでだよぉ、着てくれ頼むっ！！」

「なんでもも何もないでしょ、普通に嫌だよ」

僕ガタイは男だしそんなモノ付けただけじゃそう可愛くは成れないよ、明らかに不服とでも言いたげな二人を見つめそう呟く、いくら二人が僕を可愛がっていたとしても流石に引かれそうだし、そんなもので別れられるのは嫌だ。

「男のロマンじゃん！！！彼女に猫耳付けさせたいじゃん！！！」

「世の男を巻き込まんでもろて」

全員が全員そうってわけじゃないでしょ、実際僕も二人の猫耳とか見たら一瞬固まっちゃうだろうし。…ま、見たくないと言えば嘘にはなるけど。

「……」

「「……」」

互いに一歩も譲らずただただ見つめ合う時間が過ぎていく、何この時間、気まずいんだけど。

「……じゃあ、バレンタインコフレ買ってくれるなら、」

渋々ね、気まずいのが嫌だからね、別に期待とかしてないから。誰に聞かれてもいないのになんだか言わなきゃいけない気がして自分を諭す。

「「ぜひとも買わせていただきます」」

…　SideChange　…

「…流石に、これは買いすぎか…？」

藤士郎にはどれが似合いそうだとか、どの色が好きそうだとか考えていたら無意識に大量に買っていたらしい。高いはずのものだって幾つか袋から顔を出している。

「……ほ、ほら、猫になってもらうんだし…うん…、ね、？大丈夫だよ景…、」

同じく買いすぎて焦りの表情を見せるハルに慰められる、…ま、藤士郎が喜ぶならいっか。

…　SideChange　…

「…こりゃまた、大量に、…」

袋いっぱい持ってきたもんだから何事かと思えば自分がリクエストしたコフレじゃないか、しかも高いのに。嬉しいけどこんなに買われると少し申し訳無さが出てくる、

「…こ、これは、流石にお金渡すよ、」

「い〜〜よ！！それより藤士郎、約束覚えてるよね？」

…

「鮮明ニ覚エテマス、」

忘れたかったけどね。

「じゃ、これ飲んでお〜いで♡」

「飲む…？？」

「付けるより生やす方がいいっしょってなったんよ、ね〜ハル〜！」

「うんうん、そっちの方が付け根…ぃやなんでもない、可愛いしね！」

「…わかった、じゃあ待ってて」

…

「「「…………」」」

……え、？気まず。結局こうなるんじゃん、やっぱ意地でも断れば良かった。渡されたのは猫耳、そして尻尾が生えるらしい変な薬。飲んできて尚黙り込んでいる二人を見て選択を間違えたと後悔する、今からでも逃げてしまおうかな、これ以上惨めな姿晒したくないし、

「…っは〜、だめだハルごめん、俺我慢できないわ」

景君の溜息が聞こえてやっぱり別れを告げられちゃうのかな、なんてどんどんネガティブな方に考えが進んでいく、引かれて、もう別れられて、それでひとりぼっち。

「ぇきゃ、♡、んむっ、？！」

予想もしない事を突然されて声が出る、あれ、もしかして引かれてない、？

「んふ…ぅ、んぇぁ、ふ、ん…♡♡♡」

「っぷは、なんか藤士郎の舌いつもよりザラザラしてね？」

「っはー、はー、♡♡ぁえ、？ん、ぅ…♡」

優しく尻尾を撫でられてキスをされて頭がぽわぽわしていく、いつもこのキスで流されて気持ちよくなって何も考えられなくなっちゃうんだよな…♡

「きもちい♡って顔してるな、可愛い♡」

優しく頭を撫でられて景君の事しか見れなくなって、それでお腹がきゅん♡って疼いてきて、

「はゃく、ほし、♡♡」

二人の事が欲しくなって。

「…藤士郎、ちょっと頭だけ下げる四つん這いになってくれない？」

景君の事をじっと見つめていれば忘れかけていた晴君に声をかけられる。ずっと黙っていたからなんだなんだと思っていたがまぁ、あの晴君の事だ、意味のある事なのだろう。

「ん、こう、？」

たまにバックでされる時によくなる体制を自ら作る、このポーズすると行為の事思い出しちゃうんだよ…、♡

「そう、それで…、」

「あぇ゛っ？！♡♡ゃ、♡゛なに、゛♡ぁや、だめ、♡♡♡」

尻尾の付け根らへんのところを虐められて目がちかちかする、なにこれ、こんな、

「きもちぃ、゛♡♡♡」

「ふは、かわい〜♡」

明らかに酷い喘ぎ声を上げているのに晴君は擦る手を止めてくれないどころか尻尾まで触ってくる、やめろ、なんて意味を込めて尻尾を晴君の腕に巻き付けてみるけど力の入っていない僕の体じゃ何をしても晴君の興奮を煽るだけだった。

「二人で楽しんでずるーい、俺も藤士郎の事虐めるもん！」

なんて最年長とは思えないとんでもない発言が聞こえると景君は僕の頭の方に近づいてきて顔を寄せてくる、

「と〜じろ〜、俺にも構って…？♡」

「まっぇ、゛♡♡み、みゃ…、゛♡♡♡」

耳が4つある事になっているのは放っておいてほしい、普段と違う感覚に景君の低くて心地よい声が重なって翻弄されてしまう。

「ゃ、♡♡♡虐めなぃ゛で、♡イっちゃ、♡♡」

「うん♡可愛い、イっちゃお？♡」

「我慢せずにイってい〜んだぞ〜…♡」

「んぅ゛ぃ♡♡♡、むぃ♡♡イっちゃ、イっ、〜〜〜〜っ！゛♡♡♡」

…

「…あれ、飛んだ、？」

「ありゃ、そんなに気持ちよかったのかな…」

「ハルが虐めすぎるからぁ〜」

「なっ、景も虐めてたじゃん！！」

「ふは、なんのことやら〜〜」

「はぁ…、まぁなんにせよ、」

「可愛かったなぁ、♡」