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はぁ…今日もこいつを起こさなければ…〇〇は憂鬱な顔で、ドアを開ける。
「光太郎!起きて…ねぇ!ちょっと!起きなさいよ!朝練遅れるよ!バレー好きなんでしょ? 」
〇〇は、銀髪メッシュの気持ちよく寝てる男子の布団をめくって窓を開ける。
「うぉ?さむ…。なんだ。〇〇か…。あっ!今、何時?」
「今、何時じゃないでしょ?まずは、おはようございます!でしょ?それに、バレーの朝練の前にロードワークするんでしょ?」
まだ眠そうに頭を掻きながらベッドから起き上がり、
「あ…うん…〇〇、おはよ。朝練の前にロードワークやりたいんだよな。さ、朝飯食お。〇〇、今日の朝飯なに?」
この男子は私のお隣さんの…息子。お姉ちゃん2人に甘やかされた甘え坊の末っ子長男。木兎光太郎。お姉ちゃん2人は大学生で家を出ていて…両親が海外赴任の為、光太郎のお母さんに親友だった私のお母さんが泣きつかれて2人で面倒をみている。
「今日は、ご飯とお味噌汁とハムエッグとサラダ、あとはバナナヨーグルトね…。お味噌汁は豆腐と玉ねぎとワカメだから…それなりにお腹に貯まるでしょ?足りなければ、納豆でも食べてね。あと、昨日から部活動にもよるけど…勧誘するとか…しないとか?光太郎の部活は知らないけど…確認しなよ?」
「あっ!そうだよな!昨日から1年が来てるもんな!おれもしっかりしなきゃな笑」
人好きのする笑顔でニコッと笑うが、 〇〇は光太郎に伝えると、足早に帰って行く。
ほんと…光太郎は鈍感なんだから、こっちの気も知らないで…ほんと…バレー馬鹿なんだから…。
テーブルの上には木兎光太郎のカバンとお弁当とお茶入りの水筒が用意されていた。