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【冷視点…】
〈村にて…〉
冷「リタン!!!リタン!!!大丈夫か!?」
リタン「だッ…い丈夫だ………」
アコル「大丈夫じゃないですよ!?血も止まりませんし…何より傷が深い……こんな傷ここでは治療出来ないわ………一応私のクリスタル能力の”アルコール”で消毒するわね。少ししみますよー」
リタン「グッッ…アァァァァァ!!!!!」
冷「少しではなさそうだけど……」
アコル「これで…よーし!包帯も巻けたし、完璧です!」
冷「じゃああとは頼みます。俺たちはまた戦いに行きますんで。」
アコル「分かりましたー!」
冷「ラザー、大丈夫そうか?」
ラザー「あぁ…ちょっと落ち着いた……」
冷「そうか、じゃあ行くぞ。」
ラザー「ん」
案外大丈夫そうでよかった。けどさっきのラザーはやっぱりおかしかった…何回も何回も刺していて……アイツの自我を全く感じなかった。
無線「緊急!ブロッサムの宇宙船が着陸した!!流石にこの戦力差は埋められない!!動ける団員は今助けられる現地人の救助に迎え!!!」
冷「!?」
ラザー「マ、マズイんじゃないか!?」
冷「ラザー!急いで救助に迎うぞ!!!出来るだけ多くだ!!!これ以上この星に居たら殺されるだけだ!!!」
ラザー「あ、あぁ!!!」
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【トラマリン視点…】
トラマリン「………予定より随分と早い到着だな…メラネ・バーン……自分から殺されに来たのか?」
メラネ「…俺は極力争いたくはないんだが。」
トラマリン「争いたくない……?じゃあお前達はここに何をしに来たんだ?」
メラネ「……酷い戦場だ…死者もいるじゃないか………」
トラマリン「お前…無視とはいい度胸だな……」
メラネ「…うん………契約しよう。俺たちは今からここにいる全人物には何も危害は加えない。その代わり、この星を捨てて今すぐ帰れ。現地人の奴らも連れて行くんだ。」
トラマリン「あ゛?…何ふざけた事言ってんだ…?なんでお前達の命令に俺達が従わないといけないんだ……?!」
メラネ「は?お前耳壊れてんの?俺は契約と言ったはずだ。まぁ、したくないならいいんだけど、その場合さ…………この戦力差はどう埋めるつもり?」
トラマリン「ウッ………」
メラネ「軽く見積もってもこっちは8倍以上はいるけど…?」
トラマリン「クソガァ…………」
メラネ「どうする?腕にリストバンド付けてるってことは、今回はお前が任務リーダーだろ?お前の選択でどれだけの人の人生が変わるのかな…?」
トラマリン「クッ…………分……かった…」
メラネ「契約成立。今すぐ戦いを辞めるようブロッサム団員のみんなに言うから、そっちの団員達にもちゃんと伝えてね。じゃ。」
トラマリン「………クソ……」
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【冷視点…】
冷「何言ってんだ…?契約?」
ラザー「これって戦い終わったって事か?」
冷「……人数不利で勝てないと見たか…とにかく現地人の方々を救助するぞ。」
それから俺たちは宇宙船に契約の内容通りに人を運び入れ、今は宇宙船内で休息中だ。ラザーは人を運び終わった後に倒れた様に眠りついた。
そりゃ疲れるよな……人を殺したんだからな…大丈夫とは言ってたけど、アイツさっき救助の時に血を見る度に口を押さえてた…………まぁ殺してすぐだし、全然大丈夫では無いんだな………
そしてリタンはというと、傷口が開いてきたのかずっと叫んで苦しんでいる。
クラッシュは寝てると他の団員から聞いたが、スティルは全身がボロボロになっていて、死ぬか死なないかの狭間らしい。なんでも、1番最後に撃たれたであろう心臓辺りが危険らしく、今緊急手術はしているものの生き残れるかは分からない。
俺達ボルテーズの初任務はこうして幕を閉じた。
【次回】おかえり
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モブ三銃士のクリスタル能力!!!
【モブ郎】
クリスタル能力〈物体の重量〉
・触れた物体の重量を変えられる。しかし、ランダムで決まってしまうため、実用的では無い。
【モブ吉】
クリスタル能力〈五感共有〉
・自分の五感を予め決めておいた相手と共有できる。しかし最大人数は一人までであり、相手はこの能力が発動している間、自分の五感を感じられなくなってしまうため、実用的では無い。
【モブちゃん】
クリスタル能力〈2分の1〉
・触れた物の、大きさ、重さ、音、光、素早さ、五感、相手のクリスタル能力の効果、と様々なものを2分の1に出来る。しかし、自分に対しては使えない。