テラーノベル
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首筋に触れた唇は、驚くほど柔らかかった。
だが、その行為に含まれた暴力的な独占欲に
俺の体は硬直する。
新一「やめろ…っ!離せ、黒羽!」
快斗「いい声だな、新一。もっと聞かせてくれよ」
抵抗する俺の体を壁に押さえつけたまま
快斗は楽しそうに囁く。
その唇は首筋を這い、耳朶を甘く噛んだ。
びくり、と体が跳ねる。
意図しない反応に、自分自身に吐き気がした。
快斗「素直じゃねぇな。でも、体は正直だぜ?」
囁きながら、空いている方の手が俺の制服のブレザーにかけられる。
ボタンが一つ、また一つと外されていく感覚が、絶望的にスローモーションに感じられた。
新一「ふざけるな…!こんなことして、ただで済むと思うなよ!」
快斗「ああ、思ってねぇよ。お前を俺のものにするんだ。それなりの覚悟はできてるさ」
その声はどこまでも真剣で、揺るぎない。
こいつは、この瞬間のために全てを計画してきたのだ。
シャツの隙間から滑り込んできた快斗の指が、俺の肌をなぞる。
その感触に、ゾワリと鳥肌が立った。
新一「ひっ…!さ、わるな…!」
快斗「嫌か?でも、俺はずっとこうしたかったんだ。写真や映像じゃなくて、本物の工藤新一に、こうして触れたかった」
指先が胸の突起をカリ、と引っ掻く。
脳天を突かれたような鋭い感覚に
俺の口から情けない声が漏れた。
新一「ん、ぅ…っ!」
快斗「ははっ、可愛い…♡もう感じてんのか?早いな、名探偵」
屈辱に顔が熱くなる。
こんな男に、体を好き勝手されて、感じてしまうなんて。
快斗はそんな俺の表情を満足げに眺めると、ついに俺の唇を塞いできた。
乱暴で、全てを奪い去るようなキス。
抵抗しようと唇を固く閉ざすが、顎を強く掴まれ、こじ開けられる。
侵入してきた舌が、口内を蹂蟙していく。
新一「ん…むぐ…っ、んん…!」
息ができない。
思考が痺れていく。
快斗の匂い、快斗の熱、快斗の存在そのものが、俺の五感を侵食していく。
長いキスが終わり、ぜえぜえと肩で息をする俺を見下ろし、快斗は恍惚とした表情を浮かべていた。
快斗「最高だよ、新一…。やっと、お前が俺のものになる」
その言葉を合図に、快斗は俺の体を軽々と抱え上げた。
新一「なっ…降ろせ!」
快斗「もちろん、ベッドでな。お前をめちゃくちゃにする瞬間を、一枚も撮り逃がさないようにしないと」
部屋の隅に、三脚に固定されたビデオカメラが設置されているのが見えた。
赤く点灯するランプが、俺たちの姿を無機質に捉えている。
キングサイズのベッドに投げ出され、すぐに快斗が覆いかぶさってくる。
もう、抵抗する力は残っていなかった。
快斗「なあ、新一。俺だけのものになる気分はどうだ?」
新一「最悪だ…」
快斗「すぐに最高に変わるぜ。俺がお前を、快感でめちゃくちゃに壊してやるからな…」
制服のズボンが乱暴に引きずり下ろされる。
晒された下半身に、部屋の冷たい空気が触れた。
羞恥と絶望に、涙が滲む。
その涙を、快斗は愛おしそうに舌で舐め取った。
快斗「泣くなよ。これから気持ちいいことするんだからさ。…それとも、嬉し涙か?」
違う、と叫びたかった。
だが、声にならなかった。
快斗はそんな俺を完全に支配したと確信したのか、ゆっくりと、しかし確実に、未知の領域へと侵入してきた。
痛みと、それを凌駕するほどの熱。
体が引き裂かれるような感覚に、俺は悲鳴を上げた。
新一「あ”あぁ”っっ!!いッ…っ!やめ…ろッ!」
快斗「大丈夫、すぐに慣れる。…ああ、新一…すごい、熱いな…。お前の中、最高…♡」
快斗は容赦なく腰を突き上げ始めた。
痛みと、脳を焼くような快感がぐちゃぐちゃに混ざり合い、俺の理性を粉々に砕いていく。
壁一面の『俺』が
快斗に貪られる『俺』を、静かに見つめていた。
もう、逃げられない。
この狂った怪盗の、歪んだ愛情の檻から。
3話終わり~
コメント
4件
やばいですね … 発狂案件ですね !? どっか ~ んですよ !! どっか ~ ん !! ( ? )
その瞬間を私も目に焼き付けときます!!!!!