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私はある事件を起した
最悪と言って良い事件を
私は昔とある事件がきっかけで
精神的に深い傷が付いた
自分を責めた、心の中で自分を罵倒した
自分は間違っていたのかと
自分の正しさがわからないまま、年月を過ごした
ある日フラフラとタヒ人の様に外を徘徊していると
公園を見つけた
その公園は母と良く遊んだ
思い入れのある公園だ
私は公園で泣いていた
自分の事がわからないまま
ただみっともなく泣いていた
そしたら突然
「大丈夫?」と声がした
顔を上げると子供が居た
私を心配してくれた、慰めてくれた
知らない子供にだ
それでも救われた気がした
何を思ったか私の家に連れてった
何故かはわからない
だが離しては行けない、掴まなきゃと
絶好のチャンスだと思ったから
家に連れてった
家の中で子供は
状況を理解出来たのか泣き叫んだ
「助けて、ママに会いたい、
なんでこんな事をするの!」
泣きながら、つたない言葉で叫んでいた
私は気付いたら、殴って黙らせていた
そして私は無意識に言った
「私を否定するな…否定したら殺す」と
子供からは返事が無い ただ震えている
だから私は地下室に入れた
そこから私は何かあるたび
子供に話した
最初は怯えながら
「大丈夫だよ、貴方は悪くないよ」
と言ってくれたが
最近は優しい声で優しい顔で
「大丈夫!貴方は悪くない!間違ってないよ!」
と慰めてくれた、肯定してくれた
とても嬉しく、救われたがした
ある日、私が不意に地下室に行こうと思い
地下室に行った時
子供が泣いていた
「なんで誰も助けてに来てくれないの…
怖いよ…助けてよ…私はいつタスカルの…」
それを聞いた瞬間、
頭がぐちゃぐちゃになった
冷静になれなくなった
ただ助けてあげようと思った
私は台所から包丁を取り出し
子供…いや、それに言葉をかけた
「今楽にするからな」と
腹に包丁を突き刺した
子供は「痛い、助けて、助けてよぉ
ママ、パパ」とかすれる声で叫んでいた
声が聞こえなくなった
私は証拠を残さないように
それをバラバラにした
足、腕、腹、首
そして頭の順番でバラした
片付けている時
それの骨を見た瞬間
私を主張するのに使えると思った
誘拐した所の壁に絵を描いて
「私はここにいる
優しい子供と楽園にいる」と表す為
そこから私は繰り返し事件を起した
私を求めて 救いを求めて 言葉を求めて
以上 前編 「言の刃」
後編へ続く