「そんなとこで、なにやってんだ?」
振り向くと、そこには 隼(はやと)がいた。
「渡(わたり)くん、どうしてここに……」
「俺の地元だ」
隼は答えながらも、 杏葉(あずは)が見ていた方へと視線を向ける。
すると、途端に厳しい顔になる。
「ちっ、本当にやってたのかよ……。この先はホテル街じゃねぇかよ」
隼は迷うことなく、一直線に 透子(とおこ)へと向かう。
「ちょっと、渡くん!?」
慌てて杏葉も追いかける。
「おいっ、透子!」
叫ぶように名前を呼ばれた透子は、男性と一緒に立ち止まって振り返る。
なにが起こっているのか理解できないとでもいうように、驚いているのが杏葉からも見えた。
「…………」
隼は黙ったまま透子の手首をつかむ。
「おい、なにするんだ!?」
「…………」
透子に聞かれても、隼は答えず、そのまま引っ張って歩き出す。
「どこに行くんだ****************
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