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5 - 四話 ブラン王国でのあぶないバイトその②

2022年02月28日

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とりあえず宿が二部屋取れてよかった。男女二つで分かれた方がいいからな。

ということで今日はギルドの依頼を受けていくわけだが、Bランク任務とはゴブリンやスライムといった下等な魔物の退治だった。こんなの楽勝で、日が暮れるまでやり続けていたらギルドの姉さんにもうBランク任務はなくなりました、と伝えられた。

その翌日にて。今日は今日とて街の監視。ときどきスリなどを見つけたときは達成感が得られる。ああ、街を救っているんだって。

そんなこんなで一ヶ月が過ぎ、給料日。20万は確定している。そこで、ギルドの姉さんにギルドカードを見せて記録を再生。毎日絶やさず任務がなくなるまでやったので楽しみだ。

「え、えーと、一人当たり500万ブランになります…」

「え、」

ユリイは固まっている。

「すげえ!毎日やった甲斐があった!」

これで金には困らない。まぁ、Aランクになるともっと増えて骨のある敵と戦えるからもっと頑張らなければ。

「さて。今日は見回りね。さーて高いところに行くか…」

ピッ

何かが来た。音はない。恐ろしいことに気配に覚えがあった。白い髪。奴しかいないと思った。

「ブラン…まさかこんなに早く出会えるとは。山爺の仇を取られに来てくれたのか。殺してやるよ、その生意気な白髪ごと頭を切り落としてやるよ」

ゼルが歩いた瞬間。

「『電雷鳴々』」

ライトが突撃した。

「君の攻撃は当たらない。私にはね。まぁとりあえず雷の轟音が鳴る中だがまあいいだろう。もっと強くなって私を楽しませてみろ、このAランクギルドメンバーを。おっと、もう一山来そうだから注意しとけよ」

とてつもないリードの力。牙が冗談のようにでかい。体もでかいし、死ぬのかと思った。

最近いろいろなことが起こり過ぎた。


鬼。最古の人間の変貌した姿。人のように知能が発達しない代わりに体や戦いに特化した生物。そんな得体の知れない奴らに経験未熟な者たちが立ち向かっていた。


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