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コメント
4件
あれかな、雨が「晴は聞いたらあかん!」とかいいながらなんかして知らないのかもね( ̄▽ ̄)初見です!失礼します!
待って晴明くんの純粋さが眩しい、
おぉ言ったね、包み隠さず そういう所嫌いじゃない︎︎👍
7月〇日ーー
夜中の21時頃、狭い部屋の中
大の男2人が無言で見つめ合っているという
シュールな光景ができていた。
自身の隣に座っている恋人は何を考えているか分からない。
なぜなら、お面をしていて表情が読めないという事と、相手は何もしゃべらないからだ。
だが、一つだけ分かる事がる。
この状況を作り出した原因は、まさしく僕にあるのだろう。
特に彼の気に障るようなことはしていないと思うが、
僕が言ってしまった一言によってこの状況が始まったのだから…。
5分前ーー
今日は道満さんの部屋でお泊りすることになり、
夕飯を一緒に食べて、お風呂に入り、二人で他愛のない話をしていた。
そして、ふと学園長にある質問をした。
「ーーそういえば、学園長…」
「…二人の時は何て呼ぶんでしたか?」
「あ!えっと、ど…道満さん…!」
学園では彼の名を普通に呼べるが、
本名となれば話は別だ。
彼とは恋人になってかなり長いのに
いつも学園長呼びになってしまう。
「それで、なんでしょうか?」
隣に座っている道満さんはお面をしていて表情が読めないものの、
声色からして柔らかく微笑んでいるのだろう。
「道満さんに一つ質問があって…」
「赤ちゃんってどうすれば出来ますか?」
「……は?」
「……それは冗談ですか?それともマジな話ですか?」
「マジな話です!」
「晴明君、一応あなた教師ですよね?」
「はい!」
「道満さんならわかるかなって思って…」
自身の恋人、安倍晴明が純粋な人物だと知っていたが、
まさかここまでとは思わず、呆れを通り越して可愛らしく思えてくる。
「…そうですねぇ、もう結論から申し上げますとーー」
「セッ〇スです。」
清々しいほど包み欠かさず言ったが、
本人の反応はーー
「セッ〇ス…ですか??」
きょとんと首を傾げている。
晴明君ほどの年頃ならこれくらいの単語は知っていても良いだろう、
だが、本人は性行為という単語すら知らないようだ。
恋人に対してとんでもないことを聞くが、
まさかと思い、つい口から漏れてしまう。
「晴明君、その、オ〇ニーとかは…?」
「なんですかそれ???」
「……」
本人を見るからに、嘘を言っているようには思えない、
本当に何も知らないんだろう…。
晴明の回答に
道満は思わず固まってしまう。
「お願いします!僕も教師として知りたいんです!˖✧」
晴明は顔を輝かせながら道満を見つめる。
ここまで純粋無垢だと逆に教えずらい。
この潔白のない人物の心を汚したくないという気持ちと、
この先、自身が愛する恋人とそういう行為が出来ないという事から
教えるか、教えないか、
どちらを選んでも罪悪感と後悔が出るに間違いない。
そして、最初の場面に戻る。
あれから3分経過している。
道満はフリーズしているように固まっており。
晴明は自身の質問がいけなかったのか、
後悔が混じり、彼に謝ろうと声を出した瞬間ーー
「あのッ、道満さんやっぱりn…」
「わかりました…」
「え?」
「説明するよりも実際にヤッた方が早いと思うので、…晴明君」
「ど、道満さん?」
道満さんにぎゅっと優しく手を握られる。
急なことなので少し恥ずかしい。
だが道満はそんなことなど関係なしに続ける。
「私と子作りしましょう」
彼が考えた結果は、「教える」に決めたらしい。
「え、でも…僕男ですよ?」
「そうですね」
「なら、男の人は赤ちゃんできないですよね?」
「妖怪と人間、もしかしたら出来るかもしれないでしょう?」
「が…学園長…?」
(あれ?僕、なんかまずいこと聞いちゃったのかな………)
この日、安倍晴明の性教育が開幕した瞬間であった。