テラーノベル
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「妖怪と人間、もしかしたら出来るかもしれないでしょう?」
「が…学園長…?」
学園長は左手でお面を支え、もう片方の手で
お面の紐を解き、
その綺麗な顔立ちとは裏腹に、彼は悪戯気味に微笑んでいた。
学園長の言っていることが分からず、
晴明はわけも分からず後ずさる。
だが、学園長はどんどん近づいて来る、
現在、学園長が晴明にのしかかっているような状況だ。
「え、…あ、あの、あの!!」
「なんですか?晴明君」
「あの、あの…ち…近い…です、少し…」
2人との距離は、わずか3センチほどで、
学園長の声が耳元で聞こえ体が身震いする。
「知りたいと言ったのは貴方ですよ?」
「赤子の作り方」
「う゛っ…確かに、そうですけど……」
「それに…、終わったら
ご褒美に新品セーラーを買ってあげますよ?」
「セーラー!やります!!!」
耳元から発せられた甘い言葉に
つい即答してしまった、
毎度の事思うが
どうして僕はいつもこんなにちょろいんだろうか…。
「晴明君、上半身起こされてはやりにくいので
仰向けになってもらえます?」
「え、と…こうですか?」
僕は少し不安な気持ちと、
床ドンという初めての経験で少しワクワクもしていた。
(なんか…少女漫画で見たことある光景だなぁ)
学園長は晴明のパジャマを下から順番にボタンを外していって、
その隙間から学園長のひんやりした手が入ってくる。
「ひぁッ」
女子の悲鳴に近い声が出て
学園長が動かしている手を止めようとするがーー
「セーラー、欲しくないんですか?」
学園長は晴明の顔を見向きもせず
お腹に手を這わせる。
「っ…」
(セーラー…、セーラーのため!)
学園長にお腹や胸を撫でられて、
最初はくすぐったいしか思わなかったのに
今は集中しないと口から声が漏れそうになっていた。
「……っ、ぅ…」
(スリッ…♡
「ん♡ふ…ぅ……っ」
そして、学園長にお腹のちょっと下あたりを撫でられて
ついに固く結んだ自分の口から、
自身の声とは思えないほど、女の子みたいな甘い声が出た。
(え?あれ、なんかいま変な声出て…ッ///)
「ふふ、経験がないわりに敏感なお肌ですね」
学園長は僕の反応が気に入ったようで
クスクスと煽られる。
先ほどから子供扱いされているようで、
学園長に仕返しをしたい。
ずっと僕ばかり恥ずかしがっているようで癪だ。
(グイッ
「⁉、晴明君なにsーー」
あまり自分からはこういったことは恥ずかしくて出来ないが、
学園長の服を掴んで自分の方に顔を寄せると…
ちゅっ♡と可愛らしい口づけをする。
「……晴明君」
「僕ばかり触られるのも癪なので仕返しです…!」
晴明は顔を赤くしながら
参ったか!と自慢げに話す…が、
彼のとった行動は火に油を注いだも同然である。
(グイッ…!
ちゅぅ♡
「んぅ…⁉♡」
学園長は晴明の唇に食らいつくような勢いで口づけをする。
さっきの紳士的な扱いと比べたら天と地ほどの差であり、
強引に晴明の口を開けて舌をねじこませる。
「んっ♡んぐっ…!ふ…ぅっ♡」
もちろん手首を捕まえられており逃げられなんて出来ないし、
全力で力を出してみるがビクともしない。
上顎をなぞるように舐められ
経験したことのない感覚で体が跳ねる。
「ふっ♡ぅ…ッ⁉♡」
晴明のお子ちゃまなキスと違い、
学園長は気持ちい所ばかり舌で舐めたり吸ったりしてくる。
「んんっ♡ふ…ぅ。ど、まん…ぅさん…!」
晴明は学園長の背中をポンポンと叩く
相手の呼吸さえも奪っていくような
激しい口づけをしていれば、
当然酸素がなくなる。
だが、学園長は更に口づけを深くして、
晴明は酸素不足のせいか
頭がくらくらする。
もはやそれすらも
気持ちが良く、背中の布を掴んでいた手は
どんどん力が抜けていく。
「っーーー~ー~~♡♡」
意識が切れかけた瞬間、
最後にじゅっ♡と舌を吸われ
身体がビクっと甘い痺れが全身に感じた。
「う…ぁ♡けほっ…ぅ、ふ…ぅ♡げほっ…こほっ…ふ…ぅ♡」
急に口から入ってくる酸素に咳き込みながら、
口を離されたとも感覚が残っていて
まだ体にある快楽が一緒にあり、
苦しいのと、気持ちいのとで、
もうなにがなんだか良く分からない。
「はーーぁッ♡はーーっ、ぁ…はぁ…ぅ♡♡」
「はぁ…、せっかく優しくしてあげようと思ったのですが…」
「晴明君、貴方は本当に私を煽らせるのが上手ですねぇ」
学園長も少し息切れしており
逆光で暗くなっている学園長の顔は
優しく微笑んでいるものの、獲物を見つめるような瞳に
ゾクリと背筋が震える。
「あ、の…あのっ、ど…道満さん!」
「はい、なんですか?」
「も、もう…終わりじゃ…」
「何言ってるんです?まだ始まってもいないんですから」
「せ、セッ〇スって…い…痛かったり、苦しいことはしない…ですよね…?」
「しませんよ」
学園長はそう告げるが、
晴明は自分から言い出したにもかかわらず
「だって」や「でも」などと言っている。
目の前でおどおどしている人物を
大人しくさせる方法は一言あればいい。
「セーラー」
「やります!!」
純粋無垢な男ではあるが、なんて欲深いんだろうか。
「さぁ、床だと少々めんどうなので、寝室に行きますよ」
「?、イエスボス!」
晴明は良くわからずに敬礼をする。
『セーラー』まったく便利な言葉である。
「セーラーが絡むと本当に何でもするんですねぇ、貴方」
「えへへ、そんなに褒められたら照れちゃいますよ///」
「褒めてねぇよ」
そして、この後…
晴明は自分の欲深さに後悔することであった。
コメント
2件
あら好きてか20超えてるのに子供の作り方さえ知らんなんて、なんて純粋なのかしらそれに肌が敏感過ぎてこっちがぐへぐへしちゃう