テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
大森さんが涼ちゃんの中に収まってるのが想像できてかわいい…捻くれ気味な大森さんと感情を真っ直ぐ言う若井さん、犬と猫が入れ替わってますね。窓からの日差しの描写で心も体もあたたまった気分です。夜ですけど。涼ちゃん頑張って…!
みぅ🤍🥀です!読了しました〜 え〜、もうこの三人の空気感が最高すぎませんか…!?元貴の「僕はいいの」って言いながら裾をぎゅっと握るところ、完全にヤキモチ焼きの猫でしょ🥺 若井の「涼ちゃん大好き!」って勢いよく抱きつくのも、涼架の「二人ともかっこよくて選べないよぉ」って嬉しそうに笑うのも、全部愛おしい… でも最後の車の座席を賭けた喘ぎ声勝負の提案には笑った(照)。この流れでそうくるか〜って思わずニヤけちゃいました。三人のイチャイチャ、もっと見たいです🫣
#mryk
とくめい
2,116
かめちょん
2,993
「ん……」
休日の昼下がり。
エアコンの風がゆるく揺れるリビングで、涼架が小さくあくびを漏らした。
整えられたふんわりとした金髪が 陽射しを受けてきらきらしている。
その膝の上には、元貴がすっぽり収まっていた。
「涼ちゃん、動かないで」
「うん〜?」
「今いいところだから」
スマホを片手に言いながら、元貴はさらに涼架へ寄りかかる。
完全にでろっでろに甘えきっている。
「元貴、それおもしろい?」
「……普通」
ひねくれた返事。
けれど、涼架の胸元へ顔を埋めるように丸くなる姿は、どう見ても機嫌がいい猫だった。
涼架がくすくす笑う。
「元貴あったかい〜」
「涼ちゃんも」
ぼそ。
無意識に返したあとで、元貴は少しだけ眉をしかめた。
照れ隠しみたいに、さらに顔を押しつける。
そこへ。
「あーーーっ!!」
騒がしい声が響いた。
キッチンから戻ってきた若井が、トレイを持ったまま目を見開く。
「また元貴が涼ちゃん独り占めしてる!!」
「……早い者勝ち」
「ずる!」
若井はテーブルへトレイを置くなり、長い脚を器用にソファへ滑り込ませた。
そのまま涼架の反対側へ飛び込む。
「俺もくっつくー!」
「わわっ」
ソファが揺れる。
けれど涼架は困るどころか、嬉しそうに笑った。
「ひろともおいでぇ」
両腕を広げる。
若井は待ってましたと言わんばかりに抱きついた。
「涼ちゃん大好きー!」
勢いよく首元へ頬を寄せる。
その拍子に、シャツが涼架のなで肩がみえるぐらいまで落ちてきた。
白い肌がしっかり見える。
元貴の眉がぴくっと動く。
「えろぉ」
若井が言った。
「涼ちゃんはいつでもえろいから」
なぜか元貴が誇ったように言った。
「ねぇ、涼ちゃん」
「なぁに?元貴」
「家以外でこんな服着ないでね」
涼架の服の首回りは、よれてだぼだぼになっている。
部屋着はオーバーサイズにするようにしているのでなおさらはだけやすい。
最近は、シャツが肩まで落ちているのが普通になってきていた。
「ねぇやっぱり今度さ、買いに行こ。部屋着」
「俺もそれがいいと思う」
「心臓足りない」
若井もそう言った。
「えぇ…これ気に入ってるのになぁ」
「俺らがすぐに襲いたくなっちゃうでしょ」
「涼ちゃんのこと」
と若井が涼架に顔を近づけながら言った。
「……若井、近い」
と元貴が言う。
「それ、元貴が言うのぉ?」
「えぇ、いいでしょ別に」
「元貴だってずっと抱きついてるじゃん」
「僕はいいの」
「なにそれ!」
若井が笑う。
涼架は二人に挟まれながら、ふにゃりと目を細めていた。
柔らかい匂い。
近い体温。
ぎゅうぎゅうのソファ。
元貴はむすっとした顔のまま、涼架の服の裾をぎゅっと握る。
若井はそんな元貴を見て、にやっと笑った。
「元貴さぁ、独占欲隠す気なくない?」
「うるさい」
「涼ちゃん、元貴と俺どっちがかっこいい?」
「えぇ〜?」
涼架が困ったように笑う。
でもその顔は、すごく嬉しそうだった。
「二人ともかっこよくて選べないよぉ」
「えー」
「よしよし〜」
涼架が二人の頭を順番に撫でる。
若井は満足そうに笑って、
元貴は不機嫌そうな顔のまま、その手に自分から頭を擦り寄せた。
「あ!ねぇ明日の移動の車の座席どうする?」
急に涼架が言った。
「えぇ…若井運転で俺涼ちゃんのとなりで」
「えっ!無理なんですけどぉ」
「俺、前運転しましたぁ」
「だから俺が涼ちゃんの隣ね」
「はぁ?ずるぅ…じゃあさ、こうしよ!」
「今日の夜、涼ちゃんのことよりおっきな声で喘がせた方の勝ちね」
「よっしゃ。ヤッてやるぜぇ!」
「ねぇ…俺がヤられるのは確定なのぉ?」
「「もちろん」」
「変なとこでハモらないでぇ!……」
「喘ぎ声の大きさだったらよくわかんないからさ、公平にイかせた回数とかは?」
「それもあり。でもさぁ……」
窓の外では、夏の風がゆっくり木々を揺らしていた。
家の中でこんな会話がされているとも知らずに。