君に気づいてもらえなくても。
第二話連載です!
ハッピーエンドです。
こちらから、晴明くん視点です。
なんでもいい方はどーぞ!
「晴明…晴明…」
「どうしたのって…聞こえないか」
「なんで居なくなったんだよ…なんで俺なんか庇ったんだよ…」
「ッあ、」
「なんで…置いてったんだよッ…」
「…ッごめんね、佐野くん」
一緒に居たかった。
願わくば生徒たちが卒業するまで傍で成長を見守って居たかった。
でも教師として、君の担任として佐野くんを庇うのは当然でしょ?
素敵な教師になりたくて、平和的に。
「お前は平和的とか言ってそうだな…」
「アハハッドンピシャじゃん…w」
佐野くんってば凄いなぁと思っていたけど次の言葉に僕は目を見開いた。
「全然…平和的じゃねぇよ…ッ」
「…えッ、?」
「どうして自分を犠牲にするんだよ、なんで相手のことばかり考えるんだよ…」
「佐野…くんッ、?」
「置いてかれる人の気持ち考えろよ…ッ!」
佐野くんは僕が居ることを知らない。
なのに、佐野くんは僕を呼んでる。
もう一度会いたいという悲鳴を上げて。
「俺の気持ちくらい…考えろよ…ッッ」
「…分かんないよ、分かるわけないじゃん…」
「もう死んじゃったんだから…」
死者なんだから、
もうこの世に存在しないから…。
「ごめんね、佐野くん」
僕は佐野くんの家からたかはし病院に向かった。
「確か僕の死体が保管してあるはず〜」
僕は暗い病院をキョロキョロと見回した。
そして1つの明るい部屋を見つけた。
「…こんな所どこなんだろう」
迷った時は即行動!
「入ってみよ!!!!」
バッと入ると僕は目を見開いた。
「明、くん…」
明るい部屋には明くんがハァハァと息を切らしながら手術台になにかしている。
見たいのに、体が動かない。
「明くん…明くん…ッ」
そこで何をしてるの?
なんでそんなに悲しそうな背中なの?
「お兄さん…会いたいよ…ッ」
「ッあ゙…」
なんで、なんで皆そういうの?
僕は担任として、僕の使命を全うしただけ。
なんで、死者にこんな気持ち持たせるの…ッ?
「お兄さん…ごめんなさい…ッ」
なんで、謝るの?
「助けられなくって、ごめんなさい…ッッ」
明くんは優しいね、人の為に泣いてくれるんだもん。
山崎さんも喜ぶよ。
「お兄さん…もう一度、もう一度だけ…ッ」
「チャンスを頂戴…ッ?」
「…ごめんね明くん」
君が僕に尽くしてくれたのは知ってる。
でもね、医者は神様じゃない。
助けられない命だってあるんだよ。
「君が…1番知ってるはずだよ、明くん」
僕は部屋から出た。
明くんには聞こえなかったはずなのに部屋から泣き声が聞こえた。
「…僕だって」
部屋の前に座り込んで両手で顔を覆う。
「皆ともう一度だけ会いたいよ…ッッ」
僕は涙を強引に拭いてまた別の所に向かった。
死者はこんな感情を持っちゃ駄目だから。
あとがき
こんなに自分に合った作品は無い。
書く手が進む。
あいが多分辞めないらしいから僕もテラー辞めることを回避出来そうだ…!
でもこの小説は絶対完結させたい。
10話ほど書きたい。
番外編も含めてね。
フォロワー様の期待は裏切らないよ。
次回:君に気づいて欲しくて
コメント
22件
好きめちゃ好き
まじで頑張って!! かのの小説バリ神やからな〜!
私がやめても大丈夫やね