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劇薬による /oc過去編

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劇薬による /oc過去編

1 - 劇物混ざってるじゃん

♥

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2024年07月14日

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※一次創作

嘔吐表現あり

にちやねーちゃんの過去編です





薬は、服用の仕方によって毒となるのは…知っていますよね

でもそうじゃない。作用が激しく、使い方一つでも誤ってしまえば生命だなんて軽々と消してしまう様な薬は、劇薬 と呼ばれています。

劇薬は、面白がって人に飲ませていいものじゃあないのですよ。




私は昔っから、何かを作るのが好きだった。

ロボみたいなの作ったり、粘土とかで変なの作ったり。

そりゃまぁ化け物みたいな小学生ならではの物を作っては捨ててた。

その中でも「薬を作る」ことは、夢を見つけることが出来て今でもずっと続けてること。

ここまで続けることが出来たのは…多分、妹のお陰だと思ってる。

でも、

中1の時、誤ってでもやってはならない事を、してしまったんだ。

趣味が1番身近にいる人の死因になるのは、本当に辛かったよ、(笑)


私には5つ下の妹がいた。

それはもう、私と比較したら比にならないくらい底抜けに明るい性格の妹なんだが。


がちゃっ、

やひる「わっ、にちやおねーちゃんまたなにか作ってるー!!」

にちや「ふふー、新しいのが遂にできたんだ!!」

やひる「すごぉい!!色きれーだね!!…」

にちや「?どーした?」

やひる「やひる にちやおねーちゃんのお薬飲んでみたい…」

にちや「だめだぞ!これは飲める様の薬じゃないんだから!!」

やひる「えーっ、じゃあじゃあ、飲める様つくってよ〜!」

にちや「んー…」

にちや「わかった!!大きくなったらな!!」

やひる「へ、ほんとっ?!」

やひる「じゃあ小指だーしてっ!」

にちや「ん!」

ゆーびきーりげーんまーん

うーそつーいたーら はーりせーんぼーんのーーますっ!

ゆーびきった!

室内に元気よく響いた歌声。

当時私は、9歳だった。



そしてこの出来事をきっかけに、私は必死で趣味に取り組むようになった。

沢山勉強して、沢山失敗して、沢山沢山経験を積んだ。

でも親は、この事に対して否定的で。

実験にかかる費用は全て、私のお小遣いから出していたんだ。

それでも時期に、私は本格的に人間の飲めるような薬を作るようになって。

費用は無慈悲に増えていくばかりだった。

そのせいで、親の何かが、切れたんだろう。

親は私とやひるが仲がいいのを知っていた。

だから、やひるをやってしまえば私の実験が終わるとでも思ったのか知らないが、…

親は、私の作った薬に毒を混ぜて、やひるに飲ませたんだ。

やひる「やめてよ!!やだ!勝手に飲んだらだめって言われてるの!!」

母「いいから飲みなさい?ほら、お姉ちゃんが飲んでいいって言ってたのよ?」

やひる「うそ!!だって今日の朝 やひるが部屋にいったら、失敗しちゃったって…にちやおねーちゃん笑ってたんだよ!!」

ここまで私は、やひると母が言い合いをしている事に気が付かなかった。

部屋で…集中して薬を作っていたんだ、

でも、

母「…言う事をきかない子は…どうなるんだっけね?」

やひる「っ?!ぅ、ね、ね、!ほんとお にやめっ…!!やらっ、やだぁっ!!(ぽろっ)」

にちや「…?」

たっ、たっ、(階段降)

にちや「やひる?どうかしたか…」

にちや「っ、?!」

やひるの叫び声で気づいたんだ。

やひるの周りには少量の薬の残りと、少し散らかった台所だけがあった。

…やひる はと言うと、過呼吸のまま俯いて、嘔吐物をただ眺めていた。

生まれて初めてみたこの光景にはもう、言葉すら喉が詰まって出なかった。

これが、地獄か。





その後、やひるの叫び声に近所の人が気づいたみたいで、警察がきて。

状態が落ち着いた私らは、事情聴取をされた。

勿論親もされるわけだが、親は完全に私が悪者かのように話していた。

でもやひるが、

「にちやおねーちゃんはっ、悪くないですっ、!」

そう言ってくれたお陰で、危機は去った。

その後親の部屋から毒を持つ物が発見されて、両親は逮捕されたが。


にちや「…本当に、なんとも言えないような地獄だったな、」

うらい「…そのやひるって子、いまどこにいんの」

にちや「…」

にちや「…さぁ、な、…どこにいるんだろ。」

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