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「バカだなぁ私」


単なる契約だってわかっていたのに夢をみちゃった。

竜基さんは私を変身させてくれることの対価として偽物の恋人を請け負ってくれる人が必要だっただけ。契約が終わればそれぞれの生活に戻るって初めから決めていた事だ。


一歩を踏み出すたびに体が傾いてしまう。

足元を見ると靴が脱げてしまった方はストッキングも踵の部分に大きな穴が開き幅広の伝線ががふくらはぎまで広がっていた。


闇雲に走ってきてしまったが、そもそもこの辺りに土地勘がない。

ヒョコヒョコとバランスをとりながら歩いていると小さな公園をみつけてベンチに腰掛けた。


両足を宙に浮かせる。


電車に乗るにしてもこのままじゃまずいし、竜基さんのマンションには戻れないし、こっそり戻って靴だけでも回収しようか、でも今はあの二人がいる近くへは行きたくない。


京子に連絡して靴を貸してもらおうと思いバッグからスマホを取り出すと充電が無くなっていた。


昨日はバタバタして充電をするのを忘れていた。

弱り目に祟り目ってこういうことだよね。


「はぁ」


役に立たないスマホをバッグに戻すと大きなため息が漏れた。


「亜由美」

声のする方をみると息を切らし肩を大きく揺らした竜基さんが立っていた。

1monthCinderella〜契約彼氏は魔法使い〜

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