「あうっ…………えへへー」
………………コレは一体どうゆう事なんだろう。
フィンランド………なのだろうか?この帽子にこの服装はフィンランドで間違い無いが………何故赤ん坊に?
「わぁ!!フィンにぃ可愛いー」
「可愛いねー」
「スウェーデンも!!ほら!!撫でてみな!!」
そう言ってノルウェーが手を引っ張って来る。
「待てまだその赤ん坊がフィンランドとは決まってない」
「えー?」
「この顔は絶対フィンランドでしょ。だってほら、スウェーデン見た途端顔死んだよ?」
「何故だ」
「スウェーデン……………だから?」
「理由になっていない」
「まぁまぁ。二人共。フィンランド可愛いんだから見とこうよ。ねっ?」
見とこうよ…………と言われても……………私はそもそもフィンランドとはあまり仲が良いとは言えない。
というか避けられてる…………
声を掛けただけでも避けられる。
だから楽しむのなら皆で楽しんでくれ。私は書類が有るのでお暇させて頂く。
「あうっ………うっ………ふっ………うっ…………うええええっ!!!」
「うわぁ!!どうしたの!?フィンにぃ!?」
「どうしたのかなー?大丈夫だよー?」
「よしよしー。泣かなくて良いから〜」
「うえっ…………スゥー!!!スゥー!!」
そう言って抱き上げているアイスランドの所から私の方に泣きながら手を伸ばして来る。
何故だ?何時もは避けているでは無いか。
というか私は子供の相手が本当に苦手なのだ。
だからアイスランド、『スウェにぃお願い』という顔で見るな。
ノルウェー、デンマーク貴様らもその顔で見るな。
……………………
「うえっ……………うえええっ!!」
「はぁっ…………………しょうがない……………子供は苦手なのだが…………」
そう言ってアイスランドからフィンランドに似ている赤ん坊を預かり抱く。
ふむ……………赤ん坊とはこんなにも暖かい生き物なのだろうか?
何処となく…………やはりフィンランドに似ている。
「落ち着いたみたいだねー」
「よかったー」
「スウェーデン中々上手いじゃん」
「そうだろうか?」
赤ん坊は安心したのか寝入ってしまった。
降ろしたら起きてしまうので抱き続けるしか無い。
全く……………明日腕が痛くなっていたらどうするのだ。
銃も握れまい。これだから赤ん坊は苦手なのだ。
「ふむ……………私はどうすれば良い?ずっとこのままとは言わんよな?」
「うーんフィンランドが戻るまでだねー」
「一緒にお昼寝するー?僕ねたーい」
「む…………ならばそうするしか有るまいな……………アイスランド一緒に昼寝でもするか」
「わーい」
そして…………寝て起きたらあの赤ん坊は居なくなっていた。
代わりにフィンランドと会う度にフィンランドは真っ赤になって私から逃げるようになった。
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