テラーノベル
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夜
習い事を終えて
いつもの帰路と違う道をゆく君に言う。
『 家こっちだったっけ 』
4つのタイヤが地面を蹴る。
風が頬を切って、所々抜け落ちる会話。
「 まあ 」
ほんとか嘘かなんて知らないけど
まあ、楽しいのもまた事実。
『 あ、私今日こっちだ 』
「 どっか行くの? 」
『 薬局に 』
『 じゃあね、お疲れ様 』
「 ん 」
「 また金曜日 」
街灯が道を教え
大きな看板が店の存在を知らせた。
商品を探し求めて
二度三度、同じ道をゆく。
夜
少し大きめのジップパーカーに身をつつみ
誰も通らない道をゆく。
すれ違う車の光さえ
今の僕には 遠くて近い希望の世界に見える
君といた時よりかは
少しだけ、輝かないように思える。
君といると
なんだか
世界が鮮やかに色付いたように感じる。
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#オリジナル
SUJ 一等海尉
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コメント
2件
書き方が相変わらず上手すぎて食べたい 脳半分よこしてください🥺
第5話、読み終わりました。 夜の帰り道、自転車のタイヤの音や抜け落ちる会話……短いけれど、その一瞬一瞬の間(ま)がとても丁寧に描かれていて、胸の奥がぎゅっとなりました。特に「君といると世界が鮮やかに色付く」というラスト、その一言で日常が特別なものに変わる感覚がひしひしと伝わってきました。央雅さん、素敵な作品をありがとうございます。続きも静かに楽しみにしています🌷