赤side
「え、ぼくここのお店気になってたんです!行ってもいいですか?」
「おお、そこ、この前ころんと一緒に行って美味かったよ。行こーぜ!」
ねぇ、さとちゃん
メンバーとの撮影で久しぶりに会えたのに、そんな『俺、なにかしました?』みたいな顔してないで
俺は、拗ねてるんだよ。
撮影が終わり、メンバーとお肉を食べに来た
俺は端の方でちびちびとアルコール度数の低いお酒を飲んでいる
俺の彼氏、さとみというヤツは、恋人である俺の隣にも座らず自分の相棒と肩を組んで飲んでいる
くそぅ、ころちゃんとは、いっぱい会ってたくせに
俺となんか、ご飯すら食べてくれなかったくせに。
そう、オレが拗ねてる理由は、さとちゃんがころちゃんやるぅちゃんとばかりご飯に行くから。
この2週間、コラボすらなかったのに、
オレとは会わずころちゃんやるぅちゃんとだけご飯に行って……
いいもん。こっちはさとちゃんから話しかけてくるまで話してあげないんだから。
そんなことを思いながら酒を飲んでいたら
「それじゃ、また放送で〜」
「またねー!」
「おー」
…あれ?もう解散?さとちゃん、オレとまだ話してないけど、
それぞれ家の方向へ向かって歩いていく中、オレだけ動けずにいた。
いいの?さとちゃん
オレたち、久しぶりに会えたんだよ、?
オレ、拗ねたままだよ?
ほんとに、ほんとうに帰っちゃうよ!?
このまま追いかけたら、それはオレだけが必死にさとちゃんに恋してるみたいで、なんか、いやだ。
でも、さとちゃんがオレの元へ来るって決まってるわけじゃないし、
「っくそ、」
目に涙が滲むことを感じながら、さとちゃんの家の方向へ向かって走って、先程まで居た店と少し離れた人通りの少ない場所に居た彼の元へ駆け寄り、思いっきり袖を掴んだ。
「うおっ!?は、?!りぃぬ!?」
なんでこんな所にいるんだと驚いた顔を見せるさとちゃんに、何故か泣けてきて、
「さと、さとちゃんのばかぁっ…うぁぁぁ、っうぅ。っく、」
「はっ、?ちょっ、おい」
「うっ、ーーー…っう、ひっ、ぐぅ、、さとちゃあ、、」
とりあえず抱きしめてくれる彼に、こんなだから俺は離れられないと思いながらも彼の事をキツく抱きしめて泣いてた。
「ど、落ち着いた?」
そう優しい声で聞いてくるさとみくんに、俺はこんな夜中に何しているんだろうと心底自分の事を責めたくなる。
ああ、もうほんとバカ。
早く帰れよ。
さとちゃん困らせて、
それに加え同じメンバーに嫉妬とか、
めんどくさいって。
そう、ご飯ならまた今度誘えばいい。
君からじゃなくたって、俺から誘えばいいんだ。
もう、帰ろう。
「うん…落ち着いた、ごめん。。」
「俺はいいんだけど、りぃぬ、なんかあったの?」
「え、ぁ、も、もぅいいの。ごめんね、ほんとに。ありがとう。」
「りぃぬ…」
「なぁに、?さとちゃん。」
「お前、なんかあるだろ。」
「えぇ、なんにもないよ。呼び止めちゃってごめんね?、ほら、もう帰ろう、」
早く、早く帰ろう。
オレ、別に一人でも大丈夫だったじゃん。
「なぁ、りぃぬ、、」
「うわっ!?」
後ろから手を引かれて、気づけば俺のダイスキなニオイに包まれていた
「りぃぬ〜、ね、話して?りぃぬが泣いてたらかえれないよ、オレ。」
オレを抱き締めている手は離さないと言わんばかりに力一杯に握っている
かえれないんじゃない、オレが話さなかったらオレを帰さないんじゃないか。
でもオレがホントに悩んでる時は深読みせずにただただ黙ってそばにいてくれるのでむかつく。
「ねぇ、どしたん?」
「…おれ、が、おれが、ちょっと寂しいだけだったの、。」
「さみしい?」
「さとちゃんが、、るぅちゃんと会ったり、ころちゃんを家に呼んだり、して、てもっ、前は、寂しいとも思わなかった、ただちょっと辛かったり、でも、ヘーキだった。」
「…そっか、」
ぎゅっと抱き締める力が強くなって、俺ももう涙がこぼれる限界で、ぎゅってしたくて、正面から抱きついた
「さとちゃんが、さとちゃんがいつもそばに居てくれるから、っ一人のとき、オレ、さみしいんだなって気づけたの」
前は、こんな気持ち知らなかった。君のせいで、1人を知ってしまった。
「りぃぬは、ころんとか、るぅとにヤキモチ妬いちゃうくらい、俺の事が好きなの?」
「、うん。そう、なの。」
「ふはは、っそっか、、可愛いなりぃぬは、」
「そういうことを言ってるんじゃな…」
「あー、はいはい、ごめんね。寂しくさせて、俺も寂しかったよ。」
「ころちゃんるぅちゃんに会ってた癖に…」
「ゔ、、あれは、悪かったって、、今日家来る?」
「、、、!行く!」
さとちゃん、俺がもうさみしいなんて思わないくらいに愛をちょうだい?
まだまだ、足りない。ねぇ、もっと、愛してよ。
コメント
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フォロー失礼します。
フォロー失礼します
あれまって間違えてたらすみません!! もしかして前話したことあったりしますか...??