‐注意事項‐
・wrwrd様の二次創作となっております。
・コメント欄では伏字を使ってください。
・この作品はBLです、注意してください。
・ご本人様とは関係ありません。
⚠️地雷は自衛お願いします。
syp「なんでそんな顔しとるん。」
夕暮れの屋上、いつもみたいにフェンス
もたれながら問う。
風が冷たくて、彼の細い横顔が今にも消え ちゃえそうだった。
ci「ん、別になんもあらへんよ。ちょっと疲れただけやw」
ciは無理して笑う。
その顔が何処か寂しそうな、そんな感じがして胸がきゅっと痛くなった。
syp「嘘、下手やね」
そう言うとciは肩を小さくすくめた。
逃げるように視線を逸らすから、逆に気になってくる。
ci「sypはさ、すぐに何でも気づくよな、ちょっと困るんやけど…」
syp「困られても、まあほっとけないしな」
ci「そ、」
風が吹いてciの前髪が揺れた。
その一瞬だけ、彼の曇った瞳が隠しきれずに滲む。
ci「…俺さー、春になったら転校するんよ。」
syp「え、なんで…」
ci「父さんの仕事でさ…急に決まってんッ…言うの遅れてごめん…」
syp「…、……」
謝るciに俺は何も言えなかった。
どうして謝んねん。悪いのはciじゃないやんか…
syp「…言えよ、もっと早く、…俺にだけでも…」
声が震える。
ciは目を伏せたまま軽く笑う。
ci「w、だってさーsypのことやから言ってしもうたら…ここで縛ってきそうやな思って…」
それってーー。
気づいた瞬間、心臓が跳ねる。
ciも俺を見れなくなったみたいに俯く。
syp「…阿呆。縛れよ…」
気づいたら手が伸びていた。
ciの指先を、そっと掴む。
こんなに冷たいのに、なんでこんなにも愛しいのだろうか。
ci「syp…」
名前を呼ぶ声が弱々しくて、でも真っすぐ届く。
syp「行くなとは言わへん。…でも絶対、勝手に消えんなよ。俺はここにずっとおるから。」
「お前のこと絶対忘れへんから。ずっと愛しとるで。」
ciは少しだけ涙を浮かべながら、綺麗に笑った。
ci「うん、ちゃんと戻ってくる。約束する。」
冷たい風が止んで、ほんの一瞬だけ、世界が優しく息をした。
指先はまだ繋いだまま
冬の空の下で、二人静かに立っていた。
まるでいつか消えてしまう光を、必死に抱きしめるみたいに。
〚 白き冬空の下、君を想えば ー𝐄𝐍𝐃ー 〛
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