この作品はいかがでしたか?
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ゾムさんに連れられて数分、遠くにぽつんとしゃがんだ人影が見えた。
「おーい!トントーン!!」
ゾムさんが声をかけると、その影はゆっくりと動き、こっちを向いた。
「んぇ?あぁー、その人がお前の言うとった“エーミール”っての?」
「はい、わたくしエーミールと申しまー、、、」
え、頭にキノコ生えとるこの人
最新の流行ファッションなんか?巷では若い子の中でこんな流行りがあんのか?いやでもこのトントンさん言う人はそんないうて若くないか、、、
「何やお前人の頭ジロジロ見てお前ー、挨拶の一つも無しかいな」
すっかりキノコに気を取られてしまった。
「あぁ!す、すみません!わたくしエーミールと申します、ゾムさんの紹介で、恐れながらこの大きなプロジェクトに参加させていただくことになりましてー、」
「ん、よろしく。」
この人もまた俺睨んでくるなー、、、
なんか、この人以外の視線も感じんねんけど気の所為?
「土地調査は疲れるやろー。これ差し入れ」
「ん、サンキュ」
ゾムさんは気が利くなぁ。土地調査って、何すんねやろ。俺はここで何をすればいいんだろうか。仕事とかどんなもんがあんねんやろ。他のメンバーって、、、
、、、、、、、、え?
「、、、ふぅ、美味かったわ。あんがとゾム」
「お前にはホンマ助けられてるわ。引き続き、よろしく頼むぜ。」
「じゃあ、エミさん、行くでー、、、、、ん?どうしたん」
「え、、、、ぁ、え、、今、いま、、、?」
確かに、それが動いた。
「え?あ、あぁ、これ?」
そう言うと、トントンさんの頭に着いていたキノコが口を開いて喋りだした。
「うぇ、、あ?!」
「エミさんは知らんかったっけ、こっちが本体やねんで」
「えぇえ?!!」
そんなことあるんかよ、、、
「まあ、飲み食い、喋り、口使うもんは俺本体でもこの寄生体でもどっちでもいけるしな。」
「お前、そんなんにビビんのになんでお前の隣のやつにはビビらへんねん!そっちのほうがよっぽど人間離れしとるやろ!!!」
「え?あ確かにそうですね、、、」
確かに言われてみれば、ゾムさんは人の形とあれど、顔は緑の球体だしよく見れば足も首も、身体となる部分が無いし、とても人間、と呼ぶにはちゃうな感のある容姿。
「うーん、でも、あんまり違和感は感じていないかもしれません。」
「なんでやねんw俺がいうのも何やけど最初コイツと出会った時『あれここ地球だっけ』とはなったぞww」
「エミさん最初に会ったとき何事もなくなんかナチュラルに話してたけど、よー考えたらあれ普通じゃねぇよなw」
ほーんとにw
なんででしょうかねぇ、この違和感が仕事しない感
いや、多分正確には違和感など塵に過ぎないのだろう。
この人の話が面白い、人柄が好き、声が好きetc,,,
その中に「容姿」は入っていない。
いや、「容姿」含めて好きなのか。
ぼーっと、ふわーっとそんな事を考えているうちにかなりの時間が経っていたらしい。
「トントン、他の奴らってどこおるん?」
ゾムさんが聞く。
「え、もう鬱には会ったんやろ?シャオショピはどこなんやろ。」
「ちょっと俺はよう知らんわ。すまんな。」
「あーそう、、、ありがとうなトントン。」
ーーーーーーー
ーーーーー
「ちゅーわけでエミさん、スマンな。また他の面々は今からこのクソデカい土地歩きまわって探さなあかん」
「ええ、別に問題は有りませんよ。それよりもゾムさん、、、」
「ん、何?」
あったときから、話すときから、別れるときから。
「、、、、鬱先生とトントンさん、なんか私に冷たくないですか?!」
なんか視線が鋭いんですけど!
俺もしかしてなんか査定されてるの!?
「え、そ、そう?wそんなこと無いと思うけどな〜w大体みんなはじめましてだったら吟味はするんとちゃう?」
「そう、なんでしょうか、、、」
あれは絶対目の敵かなんかにされてる気ぃすんねんけど、、、
まあ、、、気の所為か!!!(ポジティブ思考)
コメント
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tnちキタ━━━━(゚∀゚)━━━━🍄 emさんに対してのみんなの塩対応が気になりすぎて🍄になっちゃう〜〜ヽ(=´▽`=)ノ 次は誰に会えるのか、ワクワクです!