テラーノベル
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💧「葛葉ベースここ置いとくよ」
🎲「ありがと、助かる」
ローレンをベッドに下ろし、イブラヒムを玄関まで見送る。
💧「ふわっちのTシャツがろれの涙でベタベタになってたけど、俺らが来る前になんかあった?」
葛葉はローレンとnqrseがどんな話していたのか内容を盗み聞きしていたせいでその理由を知っていた。
🎲「…おれ、のせいなんだよ 」
葛葉は顔を歪ませる。
🎲「俺がローレンのことなんにも分かってあげれてないから」
イブラヒムはそう落ち込む葛葉の肩をポンポンと叩く。
💧「そっか…」
💧「二人のことならなんにも口出さねーよ」
そのままイブラヒムはマネージャーの車へと乗り込んで行った。
ローレンが目を覚ましたのは朝方の5時だった。 熱は完全に引き、額にはまだ少しひんやりする熱さまシートがローレンの額を覆っていた。机には薬やら、熱さまシートやら、色んなものが散らばっておりローレンは水が入ったコップを手に持ちコクンと乾いた喉に流し込む。
🗝(さすがにシャワー浴びないとな…)
朝方の薄暗い部屋、くっさんの寝息も聞こえる。
ソファで寝ている葛葉を起こさないようにローレンはベッドから身体を出し、出来るだけ静かにお風呂場まで歩いていく。
洗面台で見た自分の顔は目元が少し腫れていて。それとは対称的に青白い顔がローレンの姿を映し出し、心做しか表情がやつれているような気がした。
自分が流した涙の跡をたどりながら、葛葉の手の温かさを思い出す。
🗝「泣くつもりじゃ無かったのに」
🗝「nqrseにも変な気を使わせちゃったな…」
衣服を脱ぎ捨て、身体を洗ってない割には綺麗な自分の裸を見ながらシャワーヘッドを掴む。
少し乾燥している髪の毛を暖かい水で濡らし、葛葉の香りがするシャンプーのポンプに手を置き3回ほど押し出す。わしゃわしゃと無造作に髪の毛を洗い、掌に力をいれながら髪の毛の水分を切っていく。 トリートメントを手に取ると毛先を中心に浸透させていく。初めて一緒にお風呂に入った時、シャンプーが終わるとくっさんは俺にトリートメントを付けてくれた。小さい頃母さんが付けてくれた時以来一度も使っていなかった物だから新鮮で物珍しかったのを覚えている。
ローレンの髪の毛俺結構好き。
ドライヤーで髪を乾かしてもらいながらポロッと零れた言葉を真に受け、何気に欠かさず続けている習慣だった。
🗝「俺、乙女かよ…」
鏡に映る自分にそう伝えてみる。
俺の髪の毛を触れる葛葉の表情も、俺の目を見つめる葛葉の瞳も、俺の唇を奪う葛葉の息遣いも、俺の体をなぞる葛葉の体温も、俺は全部知っている。
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