初ノベルです
へたくそですが頑張ります
「くらべられ兄弟」
赤桃 赤さん13才 桃さん15才
~赤side~
なんで俺はくらべられるの?
お母さんはお兄ちゃんばっかり誉める
俺には暴力振るったり悪口ばっかり
お兄ちゃんばっかり誉めないで
俺のことも見てよ…
桃「母さん期末テスト1位だった」
うちはテストがあったら毎回報告しないといけない
そのルールが大嫌いだ
母「あらすごいじゃない!桃は流石ね!次も頑張ってちょうだい!」
桃「はい…」
母「で、お前は?」
母は俺に期待してくれない
必要最低限しか口もきいてくれないし
名前すら呼んでくれなくなった
赤「50位でした…」
母「はぁ…やっぱりお前はダメね 」
そんなこと言わないで
俺も頑張ってるから
母にまた期待してほしい
誉められたい
愛されたい
赤「勉強…しないと」
母に誉められたい
その一心で
寝る間も惜しんで勉強浸け
でもその努力は実らなかった
桃「テスト1位でした… 」
母「さっすが桃!ご褒美あげるからまた頑張ってちょうだい! 」
桃「はい」
母「で?」
母が俺に視線を向ける
赤「42位でした…すみませんっ…」
母「はぁ…謝ってる暇あったらさっさと勉強すれば?」
母「まあどうせ底辺のような点数とってくるんだろうけどw」
目の前が真っ暗になった
母はもう俺に期待しようとなんて思っていなかったのだ
お兄ちゃんはいいな
もとから頭がいいから
もとから運動神経がいいから
もとから陽キャだから
みんなから好かれて
みんなから愛されて
みんなから誉められる
それに比べて俺は…
あーあ
やっぱり俺は
赤さんは大変 ですね
誰かと比べられるってとても辛いことです
誰も自分を見てくれない
そんな気持ちになります
でも辛いのは赤さんだけじゃありません
誉められている桃さんにも辛いことはあるのです
~桃side~
うちにはテストは必ず見せないといけないというルールがある
俺はそのルールが嫌で嫌でたまらない
ん?成績がいいからそんなわけないだろって?
それがそうでもなくて…
桃「母さん期末テスト1位だった」
俺は必ずこう言わないといけない
そうすると母は必ずこの言葉を言ってくる
母「流石ね!次も頑張ってちょうだい!」
“次も頑張って”
この言葉が俺に圧をかけているのだ
別に俺は勉強が好きじゃない
なんなら嫌いだ
だけど母さんが期待するから…
親の期待を裏切れない
赤には本当に申し訳ないと思っている
俺のせいで比べられて…
でも俺はみんなが望む優等生でいないといけないから
母も友達もみんなみんな俺をそういう風に見ている
優等生が続いているから
成績を落としたときに何を言われるかわからない
みんなが俺から離れていくかもしれない
母も失望するかもしれない
わかってる
俺がただの”弱虫”だってことは
親のいいなりになって生きてるだけ
でも…信頼だけは失いたくないんだ…っ
ごめんな赤
こんなお兄ちゃんで
守ってあげられなくてごめん…
桃さんも大変ですね…
“頑張れ”は重みのある言葉ですね
みなさんのご家庭ではどうですか?
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