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「はぁ、はぁ、はぁっ、!」
長い長い廊下を走り続ける。
なんで走っているのか、
それは少し前に戻る。
「ふぁ、ぁ・・・ねむ・・・」
残業が終わって家に帰る。
体は疲れ切っていたし、明日は久しぶりの休みだからお風呂は明日入ろうと思い俺はそのままベットに身を任せた。
だんだんと襲ってくる眠気に逆らわず俺はそのまま眠りについた。
はずなのに、目が冷めたら明かりだけがついている長い廊下にぽつんと立っていた。
あたりを見回すも人影やここから出れそうな扉もない。
「どこ・・・ここ・・・」
ゆっくりと歩きながら今の状況を確認する。
今俺は少し薄暗い真っ白な廊下に居て、あるのは薄暗く光る蛍光灯だけ。
ここから出られそうな扉も、窓もない。
携帯も持っていない。連絡もできない。
「ウ”ウ”ゥ”ゥ”・・・」
正面からなにかのうめき声が聞こえた。
薄暗いためなんなのかわからないが、”何か”がいるのはわかった。
もしかしたらここから出れる方法を知っている人かもしれない。
そう思い俺はそのうめき声が聞こえた方へと歩いた。
「あの〜、ここから出れる方法を探してるんですけど・・・」
近づくと見えたのは若そうな男性。
俺はほっとしてその男性にここから出られる方法を聞いてみた。
でも、男性は先程と同じようなうめき声しか発さなく、だんだんと怖くなってきた。
更に一歩、俺が近づくと男性はバッと勢いよく顔を上げた。
「ヒュッ」
男性の顔を見た瞬間喉から声とは言えない声が出た。
男性の顔の皮膚はすべて剥がれて、肉が腐っていた。
皮膚が剥がれているせいで眼球も飛び出そうなくらいに出てしまっている。
「二、ニン、、ゲン、、、ダ、ァ」
そう言うと男性は勢いよくこちらに飛びかかってきた。
間一髪で避けれたがまたこちらに飛びかかってくる男性。
俺は怖くなって反対方向へ走った。
10分、1時間、もっと長いかもしれない。
そう思うぐらい長い時間俺は走り続けた。
体力はもう限界を突破している。
後ろを見ると男性だった怪物はすぐそこまで迫ってきていた。
「はぁ、はぁ、、はぁっ、、!」
息を乱しながらも走り続ける。
数分走り続けていると目の前に鉄製の大きな扉が少し開いていた。
「や、った、、!」
俺はやっと現れた扉に嬉しくて、体力がもう空なのにも関わらず走り、扉を勢いよく開け放った。
「バァ、、!♪」
「えっ、、」
グチャッ、、、
「ごめ〜ん!遅れた!」
「もう!ないちゃん遅いよ!せっかく皆で遊べるのに!」
「ごめんって〜wちょっと準備に時間かかちゃってさ〜w」
「次からは気をつけてよね!」
「ごめ〜んw」
「ないくんにしては珍しいね。」
「昨日残業しちゃってw」
「頑張るのもいいけどあんまり無理せんといてな?」
「分かってる、ありがとね」
「ちょっといむくん!一人でいかんといてやぁ!」
「ちょっと!最初はりうらが行きたいとこって言ったじゃん!!」
「あいつらホンマに騒がしいな〜」
「元気な証拠じゃんw」
「じゃあ俺らも行きますかw」
「ないこ〜?行くで〜?」
「あっ、ごめんごめん!今行く〜!」
皆は知らない。
俺がほんとは__なのも。
嗚呼 早く食べてしまいたい。
次は、ダレノバンカナ、?
「み、、な、、、ごめ、、な、、、」