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既読の理由
ある夜、一人暮らしの大学生・A男のもとに、一通のLINEが届いた。
送り主は、半年前に行方不明になっていたはずの親友・B男だった。
「今、お前の家の前にいる」
心臓が跳ね上がる。警察の捜索でも足取りが掴めず、既に死んでいると噂されていたB男。嫌な汗が背中を伝う。
A男は震える指で返信した。
「冗談だろ?どこにいるんだよ」
すぐに既読がついた。だが、返信は来ない
ふと、窓の外が気になった。A男の部屋はアパートの3階だ。階段をあがってくるも足音もしない。
スマホが震える。
「中、入れてよ。寒いんだ」
A男は意を決して、玄関の覗き穴を覗いた。
…誰もいない。街灯の下に人影もなく、ただ静まり返った廊下が伸びているだけだ。
「誰もいないぞ。悪戯ならやめろよ」
送信。即座に既読
そして次のメッセージが届く。
「見てるよ。覗き穴、覗いたろ?」
全身の血の気が引いた。どこから見ている?
外に誰もいないなら、まさかーー
A男は恐る恐る、部屋の中を見渡した。
クローゼット、ベッドの下、カーテンの裏。どこにも誰もいない。
すると再びスマホが鳴った。
今度は画像だった。
読み込みマークが回り、表示されたのは……「いまのA男の後ろ姿」だった。
画面の中のA男は、スマホを握りしめ、青ざめた顔で部屋の真ん中に立っている。アングルは部屋の隅にある古いエアコンの吹き出し口から見下ろすような形だ。
A男は悲鳴をあげそうになりながら、エアコンを見た。
そこには、B男の顔があった。
……いや、「顔」と呼べるほど形を保っていない。
真っ黒に腐りかけ、皮膚が剥がれ落ちたなにかが、狭いダクトの隙間からこちらを見つめていた。
腰を抜かしたA男こ手の中で、スマホが最後のアラートを鳴らす。
「やっと、目が合ったね 」
A男が気づいたのは、その瞬間だった。
自分が送ったメッセージに即座に既読がついた本当の理由。
B男は外からスマホを見ていたのではない。
ずっと前から、A男の肩越しに、その画面を一緒に覗き込んでいたのだ。
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コメント
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( : ˘ ∧ ˘ : )
B男ォォォォォォォォォッッ!