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「__『羅生門』」
その時、黒い物体が飛び出して来て_
敦「__!」
敦の横スレスレで攻撃が入る
跡形も無く、地面が削れていた。
芥「僕の『羅生門』は悪食。汎ゆるモノを喰らう。抵抗するならば次は足だ」
敦はへたり込む
敦「な、何故?どうして僕が_
(僕のせい_?僕が生きているだけで皆不幸になるのか?)
その時
谷「………く……ん」
谷崎が声を耐え耐えながらもあげている
谷「敦、くん……逃げ、ろ……」
ナ「う……」
皆まだ息はあるようだ。
ならば_
敦「うわああああああああああああああ!」
敵の方へ駆け抜ける
芥「玉砕か_詰らぬ」
芥川が異能力を展開するが_
敦は下を通り抜けて
ガッ
銃を掴む
芥「ほう」
タタタタタタタ
倒しきったと思ったが_
ぐりん
芥川の目がこちらを向く
敦「そ、んな…何故……」
芥「今の動きは中々良かった。しかし所詮は愚者の蛮勇。云っただろう?」
芥川が異能力を身構える
「僕の黒獣は悪食。汎ゆるモノを喰らう。仮令それが『空間そのもの』であっても。」
芥川は足で銃弾を立たせる
「銃弾が飛来し、着弾するまでの空間を一部喰い削った。槍も炎も空間が途切れれば僕まで届かぬ道理」
敦「な…」
そんなの攻撃の仕様がないじゃないか!!
芥「そして僕約束は守る」
その瞬間、敦の足が黒獣に食いちぎられて_
敦「ぎっ_
「ぎゃああああああああああああああ!!」
ヒック…グスッ
?「泣くのをやめろ。」
「餓鬼め!!」
パァァンッ!
頬を思い切り叩かれる
敦「うっ…グスッ」
?「詮無く泣いて許されるのは負うてくれる親のある児のみ!」
「親にも捨てられたような餓鬼に泣く資格など無い!」
そうだ…僕はずっと見捨てられ乍ら生きてきた
それでも、僕は_
パキッ…
芥「何ッ……」
みるみる内に虎に変わっていき_
芥川の顔が高揚したような雰囲気になる。
「そうこなくては」
敦「グオオオオオオオオオオ!!」
芥「『羅生門』」
攻撃を避ける、が_少し掠れる。だが_
ボコボコ…
芥「再生能力!」
「しかも之程の高速で_!」
樋「芥川先輩!」
芥「下がっていろ樋口。お前では手に負えぬ」
その瞬間、虎が目の前に高速で移動して_
芥「疾いッ」
異能力で盾を作る、が_
ドォォンッ!
壁に突き飛ばされる
芥「がはっ…」
ガッ
樋「おのれ!」
ダダダダダダ
しかし_
「銃弾が通らない…!?」
虎と目が合って_
樋「_ッ」
芥「何をしている樋口!」
「『羅生門・顎』」
樋口の眼の前に来た瞬間_一刀両断される
パタタ…
樋口の顔に鮮血が飛び散る
芥「ち…生け捕りの筈が」
ドサッ
その瞬間_
サアァァ
芥「『細雪』…!」
谷崎がニッと笑う
芥「今裂いた虎は虚像か!では_
後ろに現れる
芥川が笑う
芥「『羅生門・叢』
虎と芥川の決着が着く_!
太「はぁーい、そこまでー」
太宰が触れたことによって、異能力が解ける
芥「なっ…」
その後ろからまた人が来る
夜「太宰早いって…」
ドサッ
樋「貴方がた探偵社の___!何故ここに」
太宰がポッケから出す
太「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせてもらってた」
夜「これだったからいいけど、本当に無害の人にはやめろよ?…まぁ太宰はそうそう外さないと思うけど」
樋「なっ…真逆」
ポケットを探ると_
「盗聴器!?」
探偵社での太宰の行動を思い返す
樋「では最初から_私の計画を見抜いて」
太「そゆこと」
夜「私は勘だけどね」
太宰が敦をペチペチする
太「ほらほら起きなさい敦くん。私背負いたくないんだけど」
夜「私に全部背負わせる気だったのか…?」
太「え、うん」
チャキッ
樋「ま…待ちなさい!生きて帰す訳には_
芥「くく…くくく」
芥川が止める
芥「やめろ樋口、お前では勝てぬ」
樋「芥川先輩!でも!」
夜「今回は素直に引いといたら?それとも何か引けない理由でもある?」
夜月はにっこり笑う
芥「…貴方は分かっている筈です。人虎には_闇市で七十億の懸賞金がかかっている」
太「へぇ!それは景気の良い話だねぇ!」
芥川が少し黙る
芥「…探偵社には何れまた伺います。その時素直に七十億を渡すなら善し。渡さぬなら_
太「戦争かい?探偵社と?いいねぇ、元気で」
”やって見給えよ_やれるものなら”
樋「ッ…零細探偵社如きが!我らはこの街の暗部そのもの!」
樋口はその先を言おうとするが_
夜「そのぐらいわかっているよ。要するに”我らに逆らって生き残った者はいない…”そう言いたいんでしょ?」
太「知ってるよその位」
芥「然り、外の誰より貴方がたはそれを悉知している」
”元マフィアの太宰さんと夜月さん”
二話一気に投稿します!少し事情がありましてね…そしてやっと夜月さんちゃんと登場かもしれない