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夜「…太宰〜」


太「はい?」


ピッと指を指す


夜「先に三人おぶっといて帰っといて」


太「ええ…三人おぶるの?」


太宰が嫌そうな顔する


夜「後でカニ缶好きなだけ買ってやるから」


太「喜んでやらせて頂きます」


…太宰チョロ。


太「うんしょっと…」


太宰が探偵社の方向へ帰っていく


夜「…もう出てきていいよ、」


”フョードル?”


フ「…真逆バレていたとは」


物陰からフョードルが出てくる


夜「隠れる気ないでしょ。最初からバレバレだった」


フ「…それは練習が必要ですかね」


他愛のない会話するが、どっちも殺気は丸出しだ。


夜「フョードル、君は_


”これから先の、何を見ている?”


フ「!!。貴方なら判るのでは?」


夜「判るからこそ。私の異能力では君の手のひらで踊らされているんだけどね」


フ「ええ。当たっていますよ。探偵社はずっと_私の手のひらで踊られ続けるのです」


ふっ…と笑みを零す


フ「…何か?」


夜「いや、確かに探偵社はその呪縛を抜けるためにフョードルを倒しに行くだろうね。でも私は逆だ。」


”君の手のひらで踊り続けてみたい。”


フ「!!。中々変わった感性を持っているようですね」


夜「もうこんなハッピーエンドは飽きたんだよ。もうこの瞬間から操られている、それが楽しくてしょうがなくてね…」


そう云う夜月の目はポートマフィアの時代の目とほぼ変わらない漆黒を放っている


フ「…昔の時も、こんな感じでしたね」


夜「そうかい?」


その瞬間_


ヒュッ


フ「…外しましたか」


夜「危ないじゃあないか」


後ろから夜月の横スレスレでナイフが飛んできた。


頬には血が垂れている


フ「何故わざと攻撃の受けたのです?」


そこで帰ってきた返答は意外なものだった


夜「だって…じゃないと国木ー田くんの弁明の言葉が無くなってしまうだろ?」


フ「怪我をしていれば、弁明が出来るという訳ですか」


夜「そゆこと。じゃあね、また_」


フ「…ええ。貴方は生かしておきましょう。」



ガチャ…


夜「ただいまぁ…」


すると第一声が_


国「遅い!!」


国木ー田くんからの怒声だった


国「お前はいつまで任務に行っているつもりなんだ!!」


夜「そこはいいじゃないか〜敦くんと谷崎二人は?」


国「…与謝野先生に治療中だ」


すると向こうから_


太「せんぱーい!カニ缶奢って!!」


国「…カニ缶…?どういうことだ」


夜「えー…太宰に三人運ばせたから」


すると国木田くんの血の気が引いていって


国「お前…真逆」


夜「国木ー田くんも勘が冴えて来たみたいだね!」


国「…」


夜「あれ」


完全に固まっていた


夜「おかしいな…経費でカニ缶落としているのは毎度のことなのに」


太「てか先輩。その傷どうしたの」


頬の傷に指を指す


夜「ちょっと切れちゃったんだよね…まぁ、大丈夫っしょ!」


太「はい」


そう言って出してきたのは絆創膏。


夜「…どういう風の吹き回し?」


太「どうもこうもないけど…絆創膏ぐらい貼っといたら?」


夜「…ありがとう」


「…そういや任務あった。行ってくる」


太「行ってらっしゃ〜い」


バタン…


夜「…」


少し手がピリピリする


あの時のナイフに毒でも塗られていたんだろうか。


夜「‥フョードルも変わらないねぇ。太宰も」


そう言いながら彼女は上を見上げる


まるでそこに答えがあるかのように_



学校の勉強って難しいね!

探偵社最強、元マフィア裏幹部だった件

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