決闘形式で死ななきゃなんでもアリの手合わせ〜一回だけ負けたほうに何でもしていい権利をかけて〜
「と、言うことで判定に隊長に来てほしいんだ!」
「…相手は?そもそも場所はどうするんだ?」
「相手は師匠ーー鈴風さんで場所は鈴風さんが学園長を言いくるめてコロシアム借りてた」
「なんだその出来レースは。そもそも勝敗基準は?」
「出来レースじゃないよ。勝敗基準は相手を戦闘続行不能にすれば勝ち。」
「ぐろすぷらったーというやつにならないのか?それは。」
「内臓のポロリはできる限り無くするから大丈夫だって。」
「なら大丈夫だな。」
「うん。すっごく楽しみなんだ。まあ、師匠は手加減してくるんだろうけど…」
「そういうところだぞ。ああ、聞くのを忘れていたな。制服のままで戦うのか?」
「それは“前”の時の制服があるらしいからそれを着るよ。」
「そうか…ならば了解した。判定は任せてくれ。」
「やったあ!時間は明日のーーーー」
「見物人多くないかい?タルタリヤ。」
やけにわあわあ騒がしいコロシアムに疑問を抱きアヤックスに聞いたところ
「いや~、判定役に隊長誘ってたら聞き耳立ててた奴がいたらしくて…」
「ほう?」
「噂になって賭け事始まっちゃった!」
悪びれることなくそう言うアヤックスに呆れて叱るように
「この阿呆が…」
と、呟く。
「俺が遮音結界張りわすれていたからなのか…?」
「タルタリヤのことだから多分この戦いで強いやつ釣れることを期待してのことだろうから謝らなくていいよ。」
「そうか…」
わあわあとたくさんのいきものの声が聞こえる。
「それでは、決闘を始めます!今回は特別に!なんでもありですよ!この手鏡が割れたら開始です!」
「ありがとうございます。学園長さん」
「ありがとー!」
「こほん!さあ行きますよ!」
鏡が高く放り投げられる。
ーー賽は、投げられた。







