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イギリス優しいだろ?!(((
書斎の空気は依然として重く、血の匂いと絶望感が染みついていた。
ソ連は左眼を押さえ、顔を歪めて机にうずくまり、荒い呼吸を続ける。
ナチスは頭を抱えたまま膝に崩れ、冷や汗と吐き気で体を震わせていた。
その沈んだ空気の中、イギリスは静かに歩み寄った。
「治療。ちゃんとしようか。」
その声には優しさと、落ち着きが同居していた。
ソ連は少し戸惑いながらも、わずかに顔を上げた。
「…え…?」
荒い呼吸と痛みの中で、彼の声はかすかに震えている。
イギリスは手袋をつけ、消毒液で手を清潔にし、医学的に正確な手順でソ連の左眼を扱う。
傷口を丁寧に洗浄し、止血し、慎重に包帯を巻きつける。
「痛いかもしれないけど、我慢してね」
ソ連は息を止め、顔をゆがめる。
「あ…あぅ…」
それでも、イギリスの落ち着いた手つきと声は、荒れ狂う心理の中で小さな安心感を与える。
ナチスは目を伏せたまま、膝に座り込む。
「…こいつ…ちゃんとやってくれるんだな…」
吐き気と罪悪感で胸が苦しい中、イギリスの行動が、微かに心を解きほぐす瞬間だった。
治療が終わると、イギリスは柔らかく微笑む。
「はい、これで大丈夫。もう安心していいよ」
ソ連は包帯に目をやり、震える手をそっと胸に当てる。
「…ありがとう…」
短い言葉の中に、少しだけ希望と安堵が混ざった。
血と絶望、吐き気に塗れた書斎の中で、イギリスの行動はほんのわずかに、二人の心理を柔らげる。