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番外編21 『真面目組の執事が依頼で不在!!不真面目組の執事はやりたい放題?』後編
こうして、ハチャメチャな数日間は過ぎた。
『あ、伝書鳩飛んできた。』
庭でムーと散歩していたら伝書鳩が飛んできた。
『主様へ、無事に依頼は達成できました。屋敷へ帰る準備が整いましたら直ぐに帰ります。
数日間会えなくて寂しかったです。』
『ベリアン…ふふ、良かった。』
『追伸、屋敷にいる皆さんに伝えておいてください。屋敷に着いたら心の準備をお願いします。と。』
『?何かあったのかな?』
主様はまだ知らないでいた。この後…執事達が痛い思いをすることになるなんて…。
『ベリアンさんから手紙か?』
『なになに、屋敷に着いたら心の準備をお願いします?』
『え、俺達怒られるんすか?』
『まさかぁ!やらかしたこと知らないんだからただなんかの報告じゃない?』
『でもベリアンのこの文面…なんか怪しいな…。』
『ベリアンさんが怒ってるということですか?』
『滅多に怒ることない男だからなベレンは…』
『そうそう。よっぽどの事がない限り怒らないよ。』
と、その時――。
外で馬車の音が聞こえた。
そして、足音が聞こえる。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨≡ヘ(*`Д´)ノ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
『!?』
ギィィ…
『ただいま戻りました。主様。』
『ちゃんと依頼をこなして来ました!』
『主様のお顔が見れて良かったです。』
『今日のお風呂は主様の好きな香りにしましょうね。』
『主様に会えなくてこのナック、とても寂しかったです。』
『ただいま、主様。久しぶりに顔が見れて嬉しいよ。』
『新しい服のアイデアがあっちで浮かんだんです!後でデザイン見せますね!』
『主様にお土産です。水晶のお守りですよ。エルヴィラ様が下さいました。』
『主様の笑顔が見れたから頑張って良かったです!ラッキー!』
『帰ったぞ。』
『ふふ、みんなおかえり。そしてお疲れ様。』
『はい。ありがとうございます。そして……』
ベリアンは執事たちに向き直る。
『皆さんには今から強制マナー指導です。』
『え?』
『ふふ、実はエルヴィラ様のところにいた時面白いものを見まして…。デビルズpalaceの様子が見える水晶なるものを見せて頂いたんです。』
Σ( ˙꒳˙ ;)
執事達に緊張が走る。
『主様との適切な距離出ない人や窓ガラスを破壊する人がいましてね……』
『心当たりありますよね?皆さん。』
『……。』
『ルカスさん、貴方は私の部屋でマナー指導です。ミヤジさんからは模擬戦でお仕置きです。』
『覚悟しろよ、ルカス。』
『え、えっと…。』
『アモン、ボスキ。お前らもだ。ベリアンさんのマナー指導の前にアモンは俺からの強制トレーニング、ボスキは俺と模擬戦しろ。溜まった鬱憤を晴らしてやる。』
『えぇ!?』
『チッ。めんどくせぇ。』
『ラムリ、貴方、ジャグリングして窓ガラスを壊しましたね?修理費は貴方のお給金から天引きしますね♪』
『うっざ…なんで知ってんの!』
『ハナマルさん、勤務中にお酒を飲んで、その後あんまんを食べましたね?』
『Σ(OωO )』
『根性を叩き直して差し上げます。さぁ、剣を構えてください。』
『え、ちょ、ま…っ。』
『バスティン、お前は何もしてないよな?』
『あぁ。俺は特に何もしていない。』
『…そうか。それじゃあこのキッチンの有様はなんだ?今日の夜ご飯に取っておいた肉が消えてるんだが。』
『……。』
『…お前表出ろ。ぶっ潰す。』
『す、すまない。お腹がすいて…』
『限度ってもんがあるんだよ!』
『この流れだと俺も怒られるの?』
『……まぁ、マナー指導だけだろうなお前は。目立ったことはしてなかったからな。』
『ふぅ、それならまだマシかな。』
こうして、不真面目組は真面目組から
しこたま怒られ…模擬戦でボコボコにされたのであった。
『……みんな…ご愁傷さまです…。』
次回
番外編22 『執事達にこれから告白されます!! 』前編
※学パロ
放課後に執事たちに呼び出され、告白されるというシチュエーション💌😌💕
コメント
7件
次も楽しみにしてます! (執事達ご愁傷さま)
次回も楽しみすぎて禿げる
次も楽しみ!