テラーノベル
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俺が日本に会いに行ったのはスイスのところに行ってから三日後のことだった。日本の家、日本家屋とでも言うのだろうか。いつ見ても立派だ。
日本:ロシアさん、お元気でしたか?
ロシア:あぁ、すまないな。面倒なことを頼んでしまって
日本:いえいえ、大丈夫ですよ。さぁ、上がってください
俺は日本の後ろに付いて行く。少しでも見失えばすぐに迷子になってしまいそうなくらい広い家だ。連れてこられたのは美しい日本庭園が見える一室だった。
日本:お茶菓子を持ってきますので少し待っていてください
そう言って日本は障子の実に消えていった。姿が見えなくなると自然と安堵する。
鹿威しが規則正しく鳴っている。ここは平和だ。ずっとここにいたい。外の喧騒がまるで聞こえない。
ただ、日本がいる。
俺が日本のことを苦手に思っているのには理由がある。それは日本が纏っているオーラだ。明らかに格が違う。大国である俺が日本に負けるはずはない。だが、日本に刃向かったところで「幼稚ですね」と、まるで幼子を見るような目で一蹴されそうな。なんというか、神々しいオーラを纏っているのだ。日本はいつも笑顔で敬語を使っているが、それも「余裕」から自然と出てくるものに他ならない。それが一番怖い。二千年以上生きていた国は伊達じゃない。
ロシア:日本からしてみれば俺の悩みなんてちっぽけなんだろうな
声に出た。
日本:それは違いますよ
急に声がした。驚いて前を見ると日本が座っていた。いつ来たのだろう。気づかなかった。
日本:すみません。驚かせるつもりはなかったのですが…
ロシア:それはいい。それで、違うっていうのはどういうことだ
日本:私に悩みを相談してくださる国は沢山います。代替わりについては私も経験したことがあります。先代と今の自分の見分けがつかなくて気分が悪かったこともありました
ロシア: お前もそうなのか?
日本:えぇ
ロシア: ずっとお前じゃなかったんだな。意外だ
日本:他国にはそう見えるのかもしれませんね。ただ、私は歴史上の政治の中心が変わるごとに代替わりをしているのですよ
日本はそう言うと少し寂しげに笑った。
日本:この手の悩みが来たときには必ずこの話で驚かれます。もう、慣れましたが
ロシア:悪いことした
日本:いえいえ、お気になさらず。それよりロシアさんの悩みですよね。スイスさんから概要は聞いていますが、改めて何か私に言いたいことはありませんか?
少し考えてみたがスイスのことだ、俺の言いたいことの要点だけを的確に伝えているだろう。
ロシア:いや、大丈夫だ
日本:分かりました
ロシア: こういうときいつもどうしてるんだ?
日本:そうですね… 普段はお話を聞いてから私の考えを話す。という感じですけれど、ロシアさんは話したくはないのでしょう?それなら早速本題に入りましょうか
そう言って日本はお茶をすすった。悠然としている、そう思った。
#トドヒュ
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日奈
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コーギーズ💫
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コメント
1件
みぃだよ🖤 第7話、すごく空気感が静かで綺麗だった…。 日本家屋と鹿威しの描写から始まって、ロシアが「ここは平和だ」って思う瞬間、こっちまで息をひそめるような気持ちになった。でも、日本が纏う“神々しいオーラ”って表現が本当に怖くて、敬語で笑ってるだけで格が違うのが伝わってくるの、上手すぎる…。 特に「二千年以上生きていた国は伊達じゃない」ってロシアが自己認識してるのが、すごく重みがあって好き。 それでいて、日本が「代替わり」の話をするシーン、一気に距離が縮まった気がした。“ずっとお前じゃなかったんだな”っていうロシアの驚きと、日本の寂しげな笑顔が、同じ“国”同士だからこそ通じ合えるものがあるんだなって思わせてくれたよ。 呑気っていうタイトルが、この静かな時間の中で心が少しだけ軽くなる瞬間を表してるみたいで、すごくいい回だった。 続きが楽しみすぎる…!