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兄様と主人公ちゃんのカギカッコの区別がされててどっちがどっちなのかわかりやすかった!添削するところないよ! いや〜こんな優しい兄様だったら主人公ちゃんが惚れちゃうのもわかる💓
いつものように“占い屋さん“をしていた時だった。
ガチャ…
扉の開く音が聞こえたので扉の方を見てみたら、そこには見覚えのある姿があった。
それは海外に行ったと言われているお兄様だった。
私は戸惑いを隠せなかった。だってそこにはずっと“前から憧れてた“人だったから、しかも“好きだった人“だから。
「ぅぁぇ、??」
『ただいま。随分と大きくなったね。』
スッ…
頭を撫でようとされたけど、私はその手を弾いた。理由はこんな“落ちこぼれ“に触れてほしくなかったからだ。
お兄様seed
パシッ…
弾かれた手は少しヒリヒリする。
“今日“はなんで弾いたか聞かないようにする。あの目は明らかに嫌な目だ。
だからまた明日行こう。
店員seed
『また明日来る。』
そう一言言って兄様はお店を後にした。
明日も来るのか…、どんな話をしようとか考えてたら、次の日になっていた。
*なんかいつもより*もドアの音が大きい気がした。私自信緊張しているのだろうか。
『また来たよ。』
「…はい。海外に居るんでは無かったでしょうか?」
『少し休暇を貰ってね。白雪がお店を開いてるって聞いたから見に来たんだよ。』
「そっちではどうなの…?…その。えーっと…、」
『お仕事は今は順調だよ笑。海外の組織も大丈夫だし。』
とにかく優しい笑顔だった。安心するような笑顔。あーぁ。これが”お兄ちゃん”なんだって、改めて理解した。
『ねぇ…これ大事な話しなんだけど、』
そう真剣な顔付きで言われたから。ほんの少し焦った。私の唯一のお店が取られるんじゃないかって、でも思っていたこととは全然違った。
『一緒に海外で仕事しない?』
「いや…、だって私出来損ないだよ?そんな所に連れてってなんにもできないよ。」
私はとにかく自分を責めた。どうしても兄様とは肩を比べたくなかったからだ。自分でも何を言ってるのか分からなかった。”何かに囚われてる”ように。
兄様は動き出して私をそっと抱きしめた。どうやら私は泣いていたらしい。
「え、??」
『大丈夫だから、そんなに自分を責めないで、一緒にこっちで働こう?』
私は涙が止まらなかった。今までたまっていたやつだろう。
「はい、。」