ー過去ー
私とタケミチは兄妹、ということもあって、仲が良かった。
あ、ちなみに私は里親を2件(?)回ってるので。
ある日、タケミチがめちゃクソボロになって帰ってきた。こーゆー事は日常茶飯事なのであんま気にはしなかったが……
武道「……っ、」
なぜか、泣いてた
莉音「おーどんまい(?)」
謎発言をすればタケミチに駆け寄り、
莉音「どったん?タケミチ」
武道「っあ、えっと、」
なんか大人しい。普段なら、「なんでもねーよ!!気にすんな!!(*´˘`*)」みたいな天使級の顔を見せるのに、何故か泣いてるなぜなぜ?????????
?マーク多分1000兆個くらいでてたと思う((((←言い過ぎ
タケミチ「っ、うっ、」
莉音「おいマジどした」
この時からだ
タケミチが”タイムリーパー”ということを知ったのは
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タケミチ視点
タケミチ「……っ、」
あの日……そう、全てが狂い始めたあの日。家に帰ったんだ。
捨てられてた姉、莉音と兄妹になったんだ。
未来では
莉音は既に抗争に巻き込まれて死んだんだ。そう。東京卍會。通称、東卍(トーマン)。
そうだ、あれは23の時。バイト先のテレビで写ってたんだ。
それをずっと知らないフリして生きてきた
怖かったんだ。ずっと、ずっと、あの莉音の助けを求める声が、ずっと、ずっと、聞こえてきて、俺の事を掴んでは離さなくて、ずっと、ずっと……
もう、莉音は……ッ、死んでることくらい理解してた。でもあの、笑顔、助けを求める声が……まだ……俺の中に残ってる。
ずっと……永遠に。
莉音「おーどんまい(?)」
莉音がたまに謎発言をするのは当たり前なんだ。それが少し、懐かしく感じた。
橘日向と花垣莉音を救うって決めた。
いつしか俺は、泣いていたらしい。
莉音が駆け寄って来てくれて、
莉音「どったん?タケミチ」
タケミチ「っあ、えっと」
つい、戸惑ってしまう。懐かしい声、懐かしい顔、懐かしい呼び名
ヒナと莉音を救う。この時俺はまた、強く感じた。
タケミチ「っ、うっ」
莉音「おいまじどした」
タケミチ「っ、俺ッ」
気がついたら
明かしてた
タケミチ「俺ッ、未来から来たんだッ」
莉音「……まじ?」
少し唖然としている、当たり前なんだ。普通こんなことありえない。でも、事実なんだ。だから
ヒナのこと、トーマンのこと、莉音のこと、
これから起きる未来のことも、全部全部受けあけた
ナオトにもう明かしたらダメも言われたのに、何故か、莉音になら……と思ったのだ。
タケミチ「っあ、」
莉音「なーるへそー?」
「つまりつまり、タケミチは未来から来て私達を救おうとしていると」
「ならうちだけでいいでしょ」
タケミチ「……へあ?」
莉音「私が動けばタケミチも動く」
タケミチ「そうじゃなくて、」
……いまの莉音には理解できないかな……?
とおもい、もうちょっと詳しく話す、話すだけ話して誤解されたら嫌だし……、
タケミチ「ってこと、」
莉音「なるほどね、なら私もできる限り手伝うよ、」
タケミチ「え?いいの?」
莉音「あ、た、り、ま、え、!!!ほら!!もう12時なんですけど!!寝るぞ!!」
タケミチ「え?あ、う、うん?」
ちょっと……だけ、仲間が増えた……のかな?まぁ、うん……ならいいかな……?